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【重め】世界情勢に関心を持つきっかけになったお話

私が留学して初めて外国人から世界情勢に関する本音を聞き、同時に私が世界情勢に関心を持つきっかけになりました。

発端は2022年5月11日に起きたアルジャジーラ記者が射殺されたニュースを聞いたことである。私はチュニジア出身の友人がいますが、週末ということで日曜に彼とその友達と山にハイキングを行った際に本事件について聞かされました。具体的にはパレスチナ特派員として勤務しているアルジャジーラの記者がイスラエル治安部隊における作戦の実行中、射殺されたというものです。射殺されたときには、報道者という文字が書かれた防弾チョッキを着用しており頭に実弾を浴びたらしいです。

私は本ニュースを彼から聞くまで知らなかったので一連の出来事を語ってもらったのですが、一通り説明が終わると私に本事件についてどう思ったか意見するように求めました。その時、私の心の中では二つの感情および思考が錯誤していたことをよく覚えています。一つは国際政治に関する議論はずっと前から避けていたので困ったなーという感情と、もう一つは事件についての考察でした。具体的には、射殺理由はイスラエルからの完全な誤射であること、またはその記者は実はパレスチナからのスパイで意図して殺されたのではないかということ、イスラエル軍の発砲を装ってパレスチナ人に殺されたこと、です。最終的に当時は本事件について情報は彼の言葉からしか得ていなかったという理由で回答することを拒否したのですが、彼はそれを受け入れてくれました。

少し間をおいてその話を真剣に聞いてくれたことが嬉しかったのか、彼はイスラエルによるパレスチナの占領に関する歴史について話してくれました。
具体的には1940年代中盤から今におけるまでどのように侵攻し、居住地を孤立化させていったかということです。本話は説明すると長くなるので割愛しますが、イスラエルのパレスチナ侵攻の歴史を通して、彼は私にイスラエルはエルサレムを不当に占拠した侵略者ではないかということを私に述べました。

このことについても彼は同じように私に意見するよう求めたのですが、先ほどとは変わって私は回答を拒まむことはありませんでしたが、答えることもできませんでした。
というのも私が本問題について思った情報は

・パレスチナの一部であるエルサレムはイスラエルに占領された
・イスラエルは西側諸国の安全保障に一役買っている
・占領しているイスラエルはアメリカと同盟関係であり、日本はアメリカの同盟国でもある

ということしか考えられず、実際にイスラエルという国の歴史や聖地エルサレムが現代までどのような歴史をたどったのかについて全く知りませんでした。また何より私が意見することでイスラム教徒である彼のイスラエルに対する怒りに触れることが怖かったのだと思います。今になって気づきましたが、彼はイスラエルという国に中立的な日本という国出身の人に対してどのような感情を抱いているか率直な意見が聞きたかったのだと感じています。また、なぜもっと深く世界情勢について知ろうとしなかったのかという当時の自分の世界情勢に対する関心の薄さに後悔しており、また彼の出身を意識して自分の意見を率直に伝えられなかったことに失意の念を抱きました。

これからは世界情勢を注視しながら私個人として日々の動向に意見を持ち、議論しあえる大人になりたいと思います。政治について無関心なことは個々人の根底にある歴史的価値観からくる感情を理解しないことに繋がり、人間として本当の意味での信頼を獲得できないと考えます。私は本当の意味で信頼のおける人になるべく、世界情勢を含め様々なことに関心を持ち、自分の意見を持てる個人でありたいです。

長くなりましたが以上です!
読んでくださってありがとうございます。本経験により世界情勢および国際政治に関心を持つ重要性を感じました。このことがみなさんのお役に立てれば幸いです。余談ですが、今後の社会で重要であると叫ばれているグローバルリーダーに必要な素養は世界情勢・国際政治に関心を持ち、各々の人種を理解したうえで個人として尊重する力なのではないかと思います!

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