わたしたちの夢見るからだ【第一話】:わたしと、身体と 〈前編〉
わたしの身体は、どのくらいわたしなのだろう。いつも思っている。ままならないもの。
自分そのものであるようでいて、皮膚の数ミリに隠されたその内側で起こっていることは何ひとつわからない。突然痛んだりする。痛めば痛みに引っ張られ精神も落ち込んだりする。
ひとが理想の自己イメージについて語るとき、身体の形もついてまわる。ここの形が気に入らない、もっと長く、短く、細く、太く、大きく、小さくしたい。
鏡を見れば顔があって、それが自分の顔だと気づいた時のことはもう思い出せない。分か