わたしたちの夢見るからだ【第二話】:わたしと、身体と 〈後編〉
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もうひとつ、抑圧と管理の記憶について。
国立の中学校の入試を受けることについて、よく理由を聞かれた。
どう答えていたのだろう、はっきりとは思い出せないが、自分の中では明確な理由があった。わたしがもし受験をしなければ学区の公立中学校に通うことになる。その公立中学校には指定制服および指定ジャージがあり、それらを着て通学させられることに耐えられそうになかった。
入試を受ける国立の中学校は、生徒の自主性を重んじる教育方針だと聞いていた。授業の内容も大学の