わたしたちの夢見るからだ【第四話】:つくることのひらかれ(前編)
前回書いたのは、わたしの踊りの原初体験のようなものだった。踊りをするものとしての個人的な体験だ。
踊ること、もう少し拡げて、芸術作品を作ることの可能性について。
芸術作品というものは人に見せる(あるいは体験させる)前提で作られる場合が多いと思うし、なんであれ作品と呼べるものが、鑑賞する対象を全く想定や意識せず作られることは珍しいように思う。しかし作り手が創り出したその作品を、どのように、誰に、いつ見られるか(体験されるか)というようなことは、作り手に完全にはコントロー