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アルバムはプレイリストにとってかわられるのか

昨今の音楽聴取の形態はApple MusicやSpotifyなどの定額制のサブスクリプションが主流である。
この形態の変化はここ数年の出来事であり、この変化に伴ってほかの要素にも大きく影響を及ぼした。
そのなかにアルバムをリリースしなかったり、CDでのシングルは発売せずに配信シングルのみにしたり、プレイリストの重要性が高まったりしたことが挙げられる。

以前はアーティストがアルバムをリリースして、アルバムごとに聴くことがスタンダードであった。
しかし現在は、曲単位での聴取で好きな曲だけを集めて自分だけのプレイリストで聴くというのが主流である。
また、好きなアーティストや友達が作ったプレイリストを聴くのもまた一つの楽しみになっている。どんな曲に影響されたとか、どんな曲が好きだとか、そんなものがみえるのが面白い。

それでは、「アルバム」というものは「プレイリスト」に完全に取って代わられてしまうのだろうか。若干個人的な希望も含めつつ言うならば、アルバムはプレイリストに取って代わられない。

The Beatlesが生み出したアルバム1枚としての作品としての価値は絶対にあると思う。コンセプトアルバムがこの先も出てくると思う。

それに、アルバムとして1枚(CDじゃなくとも)通して聴くことは他にはない感覚があると思うのだ。ライブのように曲の並びも含めて1枚でひとつ、という美学があると思う。

それはプレイリストでは表現しきれないものなのではないか、と。


しかし、海外アーティストやネット出身のアーティストを中心にして配信シングルのみで活動をしていく形態もみられる。
アルバムが取って代わられることはないが、アルバムよりもプレイリスト、という風潮は今後さらに強まっていくのではないかと思う。

その兆しとして、Instagramに次のようなアカウントがある。

プレイリストをInstagramに投稿するだけのアカウントなのだ。
このアカウントのフォロワーはすでに20万人を突破している。

このようなプレイリストに好きな曲があれば嬉しいし、知らない曲があれば発見の場になる。
すでにプレイリストの重要性は大きくなってきている。


これから音楽を聴くときにはアルバムとプレイリスト、両方の特性と良さを理解して楽しく利用していきたいと思う。