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日商簿記3級に1か月未満で合格する方法

この度、日商簿記3級に合格しました(点数は9割)。勉強期間は一ヶ月未満とかなり短いです。そして、簿記2級に関しては一ヶ月で合格は十分に可能だと感じたため、今回は一ヶ月の勉強内容を共有してみます。短時間で日商簿記3級に合格したい場合はぜひご参考ください。


自分のスペック

こういった記事を見ると「元々知識を持っていたんじゃないか」「本当にその期間で合格できるの?」と思ってしまいますよね。そのため、まずは合格時点での自分のスペックを下記の並べておきます。

  • 理系大学院生

  • 簿記の知識一切なし

  • 研究が忙しく、勉強に充てた時間は平日が3時間程度、休日が5時間程度

  • スクール利用なし

  • 周囲に相談できる人はいない

この通り、簿記に活かせるスキルは何も持っていなかったです。たまに理系大学院生というだけで資格全般が有利だと感じている人もいますが、簿記3級は高度な数学などは必要ありません。そもそも電卓がOKです。というよりも、理系大学院生は分野外のことは赤ちゃんぐらい何も分かりません。

このように簿記知識はありませんし、勉強に充てることができる時間も平日3時間、休日5時間と一般的かと思います。

ロードマップ全体概要

簿記の試験内容や配点などは調べている方も多いかと思いますので飛ばします。これらが分からない方は下記の記事をご参照ください。

結論、私は下記のルートで合格しました。

これら参考書を完璧にすれば確実に合格できます。もっと言えば、完璧でなくても8割ぐらい理解できていれば十分に合格できます。(本当は問題集の後に過去問を解こうとしていたのですが、無しでも合格できそうだったのでスキップしました。不安に感じる人、100点満点を目指している人は過去問を解いていた方が良いです)

学習の2つ目にある「公認会計士たぬ吉の資格塾【簿記・会計】」はyoutubeチャンネルです。詳しい感想は後述していますが、充実した内容が無料で見れるのは良い時代ですね。(ステマじゃないです)

簿記の教科書とyoutube動画の対応表は下記の通りです。教科書と流れが異なる部分はオレンジにしています。また、同じ回でも教科書の流れとは異なる場合があるため、対応する部分は一通り確認してからもう片方を確認、といった勉強方法がおすすめです。
もし、抜けている部分があればコメントでお知らせください。

試験の感想

受験した感想ですが、演習より少し難しくて焦りました。
難しいというか、問題文が回りくどかったため、少し混乱する問題が多かったイメージです。
難易度自体はあまり変わらないと思います。

また、問題集に掲載されている模擬試験を解くと分かるのですが、簿記3級はすべての空欄が点数配分されていないようです。
そのため、自分の場合は分からなかった部分に恐らく点数配分されておらず、試験中の手ごたえよりも点数が取れていました。
どこが点数配分されるのかは分かりませんが、問題集に掲載されている模擬問題3回分が合格点なのであれば本番に挑んでも問題ないと思います。

各参考書の感想

各参考書の感想は下記のとおりです。

簿記の教科書

非常に分かりやすいです。
簿記は独特な解き方・考え方がありますが、それらを納得できるような説明が多数ありました。
個人的にはデザイン性がカラフルすぎて少し見づらく感じましたが、最初の一歩はこれで問題ないと思います。

公認会計士たぬ吉の資格塾

非常に分かりやすいです。教科書で基礎を学び、しっかりと理解するのはこちらの動画でおこないました。

とにかく「なぜそうなるのか?」を要約して教えてくれるため納得しやすいです。また、動画時間が短く隙間時間に学習できる点も助かりました。

動画の問題演習は本番よりもやや易しく感じましたが、それは問題集で補えば問題ないと思います。
勉強時間を削減したい場合は教科書でよくわからなかった部分のみ動画を見るのもありです。

簿記の問題集

教科書版と同様に分かりやすいです。とくに、模擬演習が助かりました。これを2週すれば本番で出てくる問題はほぼ網羅できるかと思います。

簿記3級を受けるうえでの注意点

実際に試験を受けてみて、覚えておいたほうが良い注意点には下記のようなものがあります。

  • 時間は思っているよりも足りない(簡単な仕訳はPCに直接打つように、紙に書く場合も略語で)

  • 全てが配点対象ではないため、分からない部分以外を諦めずに解く

  • 問題文はひねったものも出る(答えに関係ない文章が付いているなど)

一番は時間の意識ですね。PCに直接仕訳することや略語は本番になって焦って始めたので、練習の段階からしておけば良かったです。私は下記のように略しました。ここはみなさんの好きなものにできますね。

  • 普通預金→ふつう

  • 現金過不足金→かぶ

  • 建物減価償却累計額→建累

  • など

おわりに

ネット試験では合否がその場で分かります。期間が開けられると無駄にドキドキするので、その場で発表されるのは個人的にありがたいです。簿記3級は他の資格と比較しても受験料が安いほうではあるので、ある程度勉強したのちに受けてみても良いかもしれません。

簿記3級は簡単な資格だと言われがちですが、そもそも日々勉強することが出来ない人がほとんどだと思います。また、独特な考え方は実際に勉強しないと分からないでしょう。勉強していること、簿記3級を取得することは十分に誇れることだと思いますので、これからも勉強を続けていきましょう。

みなさんが簿記3級の取得を目指し始めたきっかけ・理由をコメントで教えてくれると嬉しいです。


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