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コードを使う意味


会社で仕事をしていると、多くのものに「コード」が付いています。この「コード」はとても大切なものです。しかし、雑に扱われています。この「コード」が何者なのかを見ていきます。

識別方法

仕事にはサービスを提供する側と、提供される側がいます。株式会社佐藤商事なる会社と取引をしているとします。注文品をコンピュータに記録します。顧客は、その佐藤商事。コンピュータの記録には、
・佐藤商事
・(株)佐藤商事
・佐藤商事株式会社 <これは間違いであるが、そう入力してしまう人もいるかもしれない>
・さとう商事
これらをコンピュータで同一とみなすことは困難です。さらに、同じ名前の会社もあります。その「佐藤商事」にコードを割り振ることで識別問題を解決します。0001は「佐藤商事」だとします。いろんな言い方をする人達がいますが、それはコード0001としてコンピュータで識別します。

コードは長くても10桁程度の数字なので入力が簡単のため、というのはメインの役割ではありません。これ重要です。

人間の認識

コードの役割はコンピュータ上での識別です。人間側はコードで覚えることは基本的にありません。いろんな「佐藤商事」があっても話は通じます。むしろ、「コード」で人と話すことはほとんどありません。そのせいか、人間はコード間違いが致命的なものという認識が薄れます。

コード間違いの結果

コード0001を「佐藤商事」としました。担当者は入力時に誤って0002としました。0002は「佐藤商事」ではない違う顧客です。出荷ミスなどにつながります。

コード優先

コードで管理するということは、コードが優先です。運が良ければ入力間違いのコードはどこかで発見され、大きな問題にならずに済みます。
運が良くなければ、誤ったコードはどんどん進んでしまい、製品の製造ができなかったり、仕様が異なったり、出荷先を間違えたりします。

なぜコードを間違えるのか

そんなに大事なコードですが、間違えて入力されることもあります。コード自体には「意味」が無いので、間違えて入力しても気付きません。いくつかのコードでは、最初が1ならxxの種類などと決めてあります。図書館の本の分類もそんなやり方をしています。でもそれを人間が覚える必要は無いと私は思います。コードはコンピュータ用のものです。

コード間違い防止策

無機質なコードですが、間違い防止策もあります。

・入力を確認する
なるべくならあまりしたくありません。せっかくコンピュータを使って効率化しようとしているのに、確認に時間を取られていたら何のためのコンピュータなのか?と。それでも仕方のないこともあります。

・バーコードを使う
最近は多くの店舗で採用しています。商品ごとにコードを付け、コードをバーコードとして商品に表示しておいて、会計時にはバーコードを読み込んで商品を認識します。番号を見て入力しないので間違いがありません。バーコードの表示とバーコード読み取り装置が必要になります。

・チェックディジット
コード番号を元に計算した数字をコード番号に付加します。入力時に高い確率で場違いを発見できます。
12345678から計算したチェックディジットが90のとき、1234567890となります。
入力時に、1234567899とすれば、間違いなのでエラーとなります。

コードは正確に

大した話じゃない気もするのですが、今の仕事でコード間違いが多いので話題にしてみました。人から見たらコードはそんなに気にならないかもしれませんが、コンピュータはコードが全てで、トンデモナイ処理でもやってくれます。ただし、人は間違えるものです。コード間違いが致命的な結果になるなら、バーコード入力などを検討した方が良いと思います。

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