STARTUPDAY ISHIKAWAイベントレポート
金沢で起業や新規事業創出を目指している皆さん、こんにちは。
今回は、2024年5月18日に石川県産業展示館1号館で開催された「STARTUP DAY ISHIKAWA」イベントのトークセッションから、特に起業に役立つポイントをまとめました。
5分で読める内容ですので、ぜひ最後までお読みください。
イベント概要
「STARTUP DAY ISHIKAWA」は、今回初めて石川県、東京都、京都府が連携して開催したスタートアップイベントです。スタートアップのエコシステムを強化し、地域の活性化を図ることをテーマに、各地域を代表する方々が集まりました。イベントでは、トークセッションと3つのテーマ「防災・スマートシティ」「文化・観光」「農林水産業」に分けてスタートアップ起業からのピッチが行われました。
トークセッション
まず、東京都副知事の宮坂学さんが、グローバル展開と地域のスタートアップを10倍に増やすという野心的な目標を提示しました。「SusHi Tech tokyo」というイベントを紹介し、スタートアップが技術やアイデアを発表できる場を拡大していくことに言及しました。特に、ものづくりの分野であるFABや、テストマーケティングを行うSHOPの機能が備わっていることが重要だと話されました。また、アントレプレナーシップの重要性についても触れ、変わり者を大切にし、挑戦を推奨する文化が必要だと訴えました。
石川県副知事の西垣淳子さんは、後継者問題の重要性を指摘し、地域に根ざしたビジネスの継続が大切だと語りました。西垣さんからも変革には常識を超えた発想が必要であり、「変態」がイノベーションを推進する原動力になるとのコメントがありました。
京都府参与の山下晃正さんは、京都の成功事例を挙げ、京都の企業は長寿であり、100年以上続く企業が多いと語りました。企業のエコシステムの中で協力し合いながらも競争を続けることが、地域の持続的な発展につながるとも話されました。
ファシリテーターの早稲田大学の入山章栄教授は、地域の文化を活用したビジネスモデルが重要であり、既存の文化を再解釈し、新たな価値を創造する取り組みが求められると強調しました。
テーマ別セッション
防災・スマートシティ、農林水産業、文化・観光の三つのテーマに焦点を当て、それぞれの分野で活躍するスタートアップ企業によるピッチが行われました。
防災・スマートシティ:
Spectee(東京)SNSやカメラ、気象データを駆使して危機を可視化。
環境微生物研究所(石川)牛の胃袋の微生物を利用して雑草からガスと電気を生成。
Stroly(京都)地図プラットフォームを提供し、デジタル地図を通じて様々な情報を視覚的に楽しむことができるサービス。
農林水産業:
ファーメランタ(石川)バイオテクノロジーを活用し、大腸菌を活用して希少植物の成分を生成。
オーガニックnico(京都)データを活用したオーガニック農産物の生産をで展開。高品質な農産物を安定供給するための技術を提供。
Sagri(東京)衛星データを活用して農地の状況を可視化し、農家を支援するシステム。
文化・観光:
ドローンショー・ジャパン(石川)地域の魅力を発信する新しい手法としてドローンを活用。
REA(東京)交通事業者向けの配車システムを提供し、タクシー不足や運送の非効率性を解消。
まとめ
イベントでは、地域の強みを活かし、独自の文化や技術を再解釈することの重要性が強調されました。
金沢での起業においても、自分たちの強みを見つけ、どのようにしてそれを最大限に活かすかが鍵となります。ぜひ今回のポイントを参考にして、さらなるチャレンジを続けてください。
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