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苦しい展開もなんとか初戦を突破したフェデラー

フェデラーが、ウィンブルドンに帰ってきた。
去年はコロナで、大会が中止に。フェデラー自体は2019年に出場しているため他の選手と変わらないのだが、随分と芝のフェデラーのプレーを観ていない感覚に私はなっていた。
それを物語るかの様に入場からまるで満員にお客さんが入っているかのような、物凄い大歓声でフェデラーの入場を迎えた。世界中のテニスファンがフェデラーのウィンブルドンでのプレーを待ち望んでいた、そんな思いが伝わってくる様な歓声だった。
観戦者のほとんどがフェデラーの芸術的なプレー観たさ、またケガあけからの芝でどれだけの状態なのか。
そんな期待と不安が混じった思いのなか試合がスタートした。

相手のマラリノは芝でのプレーは得意としている、プレースタイルはややフラットに近いストロークで安定してコースをついてじわじわとコーナーに相手振る印象。
また左利きというのも芝ではよりアドサイドのサーブが切れていき強さを増す。
ただフェデラーとしてはヘビースピンのボールやフィジカルで押してくる選手の方が苦手としていて、マラリノの様な球質の選手は比較でき苦手とはしていない印象だ。

想像通り開始からフェデラーはブレークチャンスが幾度となく訪れていた。しかしなかなかブレーク出来ない状態が続く。結局最終ゲームでブレークして1セットを先取。
これで2セット目以降はリラックスしたフェデラーのプレーが観られると思われたが、マラリノが安定したストロークでミスをしてこない。ビッグショットこそないがフェデラーのミスを誘うプレー自分からはミスをしないプレーで、徐々にフェデラーが狂い始める。
フェデラーはバックはネットミスが増え、生命線のフォアは感覚がずれてフレームショットが増える。
少しフットワークを使わされるとミスをする。
こんな状況が続き第2.3セットを失ってしまう。

第4セットは後がなくなりフットワークをより丁寧にしてしっかりとボールをミートする様に心がけている印象に見えた。そのせいかミスが少し減り感覚も徐々に良くなってきた。4セット目は取れるかな?と思ったところで、マラリノのにアクシデント。
逆をつかれて芝に足を、取られて転倒。
かなり痛そうな顔をしてなかなか起き上がれない。
2分くらいしておき上がってメディカルタイムアウトをとりプレーを続けたが、足がつかえない。
結局4セット目をフェデラーがとり5セット目の2ポイント目でマラリノの棄権。

フェデラーとしてはラッキーではあったが、後味の悪い一回戦となった。

フェデラーのプレーとしてはまだまだ観客が期待している流れる様な芝でのプレーとフットワークまでには至っておらず、フットワークはやや重く、フォアはスピン量が多くエースにならない、またふかしぎみ。
バックはダウンザラインが少なかった。これはミスを回避して、のことだと思われる。
ネットプレーもフェデラーにしては少なかった。

と言った感じでまだまだ試合数を重ねていく必要がありそう。逆にトーナメントを勝ち上がっていけばより良い状態になっていく可能性もある。

私個人としてはまだまだフェデラーのプレーが観ていたのでどんな形であれまず一回戦突破してホッとしました。
まだトーナメントは始まったばかり世界1芝が似合う男のプレーを1試合でも多く見られたらとおもいます。

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