バズる文章教室 三宅香帆
毎日本を読む10/21
バズる文章教室
三宅香帆
みんなじゃなくて、あなたの心をつかみたい
三宅香帆さんは「文体マニア」なんだそうです。
この本を読むと、作家さんたちの文体を「ムフー!、ムフー!!」と伝えてくる、ちょっと瞳孔開き気味なオタク美女の絵が頭に浮かびます。
ちょっと早口で。
バズるつかみ - どうすれば振り向いてくれる?
バズる文体 - どうすれば心を開いてくれる?
バズる組み立て - どうすれば楽しんでもらえる?
バズる言葉選び - どうすれば思い出してくれる?
4つの重要なポイントに心を配って、誰か一人に伝える文章を楽しんで書く。
この本に書いてあることは、そういうことです。
オタクがキュン死ポイントを伝えてくる
「薄いカワイイ赤字」を添削みたいに書き入れた作家の例文をみていると、
「ここはこーでね!あーでね!」と説明してくる画が浮かびます。
サンクチュアリ出版の橋本さんも、きっと打合せから楽しかったんじゃないでしょうか。
文体や本書の構成が、読者に構えさせないものになっていて、読み物として「そうそう」「ニヤニヤ」「わかるー!」と楽しめる。
その上文章教室になっていて、小難しくない分スッとはいってくるんですよね。
とても素晴らしい仕組みだと感心します。
膨大な読書量と、読書を楽しんでいる経験が
沁みだすように伝わってくる三宅さんの本。
読んでいてウキウキしてくる文章教室です。
文芸を楽しめと言われているようで、「やってみっか!」となる一冊でした。
あなたもぜひ。
いいなと思ったら応援しよう!
サポートありがとうございます😊
コーヒー飲みに寄ってくださいね。