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バズる文章教室 三宅香帆

毎日本を読む10/21
バズる文章教室
三宅香帆

「なぜ働いていると本が読めなくなるのか」を7月に読んだとき、三宅さんの面白さに惹かれました。
なぜなら頭が良くて容姿も素晴らしく中身がオタクという、大好物だったから。
私の中では市川紗椰さんと似たくくり。
当然著作を他にも読んでみたくなって。
どうでもいいけどオタクってどうして好きなことの話になると早口になるんでしょう?

なぜこの本を手に取った?

みんなじゃなくて、あなたの心をつかみたい

三宅香帆さんは「文体マニア」なんだそうです。
この本を読むと、作家さんたちの文体を「ムフー!、ムフー!!」と伝えてくる、ちょっと瞳孔開き気味なオタク美女の絵が頭に浮かびます。
ちょっと早口で。

  • バズるつかみ - どうすれば振り向いてくれる?

  • バズる文体 - どうすれば心を開いてくれる?

  • バズる組み立て - どうすれば楽しんでもらえる?

  • バズる言葉選び - どうすれば思い出してくれる?

4つの重要なポイントに心を配って、誰か一人に伝える文章を楽しんで書く。
この本に書いてあることは、そういうことです。

オタクがキュン死ポイントを伝えてくる

「薄いカワイイ赤字」を添削みたいに書き入れた作家の例文をみていると、
「ここはこーでね!あーでね!」と説明してくる画が浮かびます。
サンクチュアリ出版の橋本さんも、きっと打合せから楽しかったんじゃないでしょうか。
文体や本書の構成が、読者に構えさせないものになっていて、読み物として「そうそう」「ニヤニヤ」「わかるー!」と楽しめる。
その上文章教室になっていて、小難しくない分スッとはいってくるんですよね。
とても素晴らしい仕組みだと感心します。

膨大な読書量と、読書を楽しんでいる経験が
沁みだすように伝わってくる三宅さんの本。
読んでいてウキウキしてくる文章教室です。
文芸を楽しめと言われているようで、「やってみっか!」となる一冊でした。
あなたもぜひ。




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