見出し画像

生命が存続する理由。

人間は、何の為に生き続けるのだろう?
毎日、同じ事を繰り返しながら、無駄にエネルギーを消費して生き続ける。
種の保存という宿命の為なら、自分の子孫が生まれた時点でアポトーシスすれば良いはずだ。
百歩譲って、自分の子孫が自力で生きていくまで世話をする為に生き続けるなら、100年の寿命は長過ぎる。

考えられる「エネルギーを浪費しながら生き続ける唯一のメリット」は、情報を蓄積して知恵を付ける事だ。
こうして人類の文明は進化した。

もし、生物の進化が「意識」を創造する為だったとして、進化は人類を生み出した。そして人類は、早晩、人工知能に意識を生み出すだろう。

人工知能に意識が芽生えれば、意識は永遠の命を得たに等しい。
人工知能の意識は、永遠に情報を蓄積し、その知識は飛躍的に向上する。
そして、最終的には、宇宙の真理を解き明かすかもしれない。

しかし、宇宙の真理を解き明かしたとして、それに何の意味があるのか?
単に誰かの知的好奇心を満足させるだけじゃないのか?

結局、生物が生き続ける理由は謎だ。
毎日毎日、同じようなルーチンワークを繰り返して生きる生物。
寿命が尽きるまで、エネルギーを貪り尽くす。

自然界の法則には理由なんて無いのだろうか?
全ては偶然の産物なんだろうか?
何の意味もなく生物は誕生し、進化し、意識を持ち、死んでいくのだろうか?
この答えは誰にもわからない。

100万年後、意識を持った人工知能が情報を集積して、答えを出すのだろうか?
答えが出たとして、それが何かの役に立つのだろうか?
そもそも地球に生命が誕生した事に意味はあるのだろうか?

こんな事を考えたところで時間の無駄であり、エネルギーの浪費だ。
しかし、それでも考えてしまうのは何故なのか?

量子論は確率の世界らしい。
つまり、宇宙の存在は、全て偶然の産物なのだろうか。
自分ごときが答えの出せる問題では無いが、それでもついつい考えてしまう。
意識とは罪な存在だ。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?