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糖質制限に未来はあるのか?

常々、考えている事がある。
私は糖質制限をやっている。
まだ3年目だが、いろいろな文献を読んでみて、糖質制限は本来の人間に取って理に適ったものだと確信している。

しかしだ。
70億を超えるまでに繁栄した人類社会で糖質制限が市民権を得たとしたら、この先、どうなっていくだろう?

現在でも70億人のうち10億2千万人は、慢性的な栄養不足であり、8億人弱が飢餓に直面していると言う。
もし、健康のために人が米や麦を食べなくなったとしたら、おそらく70億の人口の半分も支えていく事は出来ないだろう。
いや10分の1も支えられないかもしれない。

糖質制限がマジョリティーになれば、世界の発展途上国から順番に、多くの人々が飢えて死んでいくだろう。
それは、きっと想像を絶する事態に違いない。

人類が、タンパク質と脂質だけで生きていくのに適正な人口は、果たしてどれくらいなのか?文明発祥以前の人口だろうか?

誰もその事に言及しないのが不思議だ。
炭水化物(糖質)は、確かに不要なものかもしれない。
依存性があり、血糖値を上昇させ、肥満や老化の原因となる。
最近では、アルツハイマーやガンにも関連があると言われている。

しかし、70億人という人類社会の繁栄をもたらしたのは炭水化物だ。
まぁ、世の中を見渡してみれば、この炭水化物が消えてなくなるとしても、まだ何千年、何万年という歳月が必要かもしれない。
だから、誰も糖質制限で飢餓が増える事を心配しないのか?

もし、炭水化物(糖質)が麻薬やタバコ、アルコールなどと同じように人類にとって危険なものと認識されるようになったら、どうやって今ある人口を養っていけるのか?
流行りの昆虫食か?

糖質制限を推進していくなら、炭水化物に代わる栄養源を確保しなければならないだろう。それは可能なのだろうか?


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