あったらいいなこんな杖!&補装具申請レポ

補装具を申請してみた

神経難病と共に生きてはや14年、今まで主に腕の力が入りづらくなる症状がメインでしたが、ここ数年は足の筋力も低下することがあり、訪問リハビリの方とも相談し、ついにロフストランドクラッチを購入することにしました。

ロフストランドクラッチとは、普通のT字型の杖と違って、握力の弱い人でも使いやすい、肘に支えがついた杖のことです。

私は昨年症状が悪化した際に障害者手帳を取得したので、自治体の補装具費支給制度の対象となります。ちなみに、障害者手帳を取得していなくても
障害者総合支援法に定められた難病で、自治体が必要と認める人については支給が下りる可能性がありますので、お住まいの自治体に相談してみてください。

※自分で先に購入してしまうと、後から支給を受けることはできないので注意!

実際に購入する際、私は

  1. 自治体に現在の手帳・疾患で補装具申請ができるか確認

  2. 訪問リハビリの方に杖のタイプや形状を相談

  3. 訪問リハビリの方に、見本を持ってきてもらう

  4. 福祉用具専門店に、カタログと見本を自宅にもってきてもらってお試し

  5. 杖を決めて、見積書を依頼

  6. 福祉用具専門店から、自治体提出用と、個人用の見積書が届く

  7. 自治体に補装具の支給申請書・カタログのコピー、見積書を提出

  8. 自治体から支給決定通知が届く(同時に、自治体が福祉用具専門店に決定通知をする)

  9. 福祉用具専門店から杖が届き、支払いをする

という流れでした。

杖のバリエーション問題

比較的上記の流れはスムーズだったのですが(支給から通知までは2週間程度)、3のカタログと見本を持ってきてお試しのところで、選べる杖のパターンがなかなか少なく、基本アルミ加工で色もグレーか青か赤かといった程度のバリエーションでした。私が選んだお店がたまたまそうだったのかもしれないですが…

その場でリハさんと福祉用具専門相談員さんにもう少しバリエーションが欲しいですよねと伝えてみたのですがあまりピンときていらっしゃらなかったようでした。その時説明した言葉を使うと、スマホケースくらい色々バリエーションが欲しいなと思うのです。

レザー調があったり、マットな質感のものだったり…
杖というものの性質上、安全性や耐久性などが優先順位としては上なので、スマホケースのようにデザインにプライオリティを置くことはできないのは分かっていますが、それでももう少し選べる余地があってもいいのではないでしょうか?

あとは使う方の年齢層も関係していると思いますが、ご高齢だからといって色が数パターンのみでいいかというとそうではないと思います。
カスタムメイドやハンドメイドで杖のデザインを行っている方もいらっしゃいますが、そもそもの選択肢として色々選べるようになるといいよねというつぶやきでした。

余談(価格とか使い方とか)



ちなみに買った杖は折り畳みができるタイプの杖で、8000円は自治体負担、残り4000円弱を自己負担で払って計12,000円でした。基本申請者は1割負担なので、8000円のうち800円は自費、余った分が自己負担になります。
(ロフストランドクラッチの支給上限額は8000円らしい。その他の一覧についてはこちらの補装具費 支給事務 ガイドブックに詳しいです)
まだ暑すぎて外で長く使っていませんが、階段の上り下りやバスなどで立ち上がる際に、足の力を要しないので便利です。

歩くときは、左手にロフストランドクラッチを持ち、①杖 ②右足 ③左足の順で出して歩く用にしています。もう少し足の筋力が落ちたら、杖と右足を一緒に出せばいいのかな…?試行錯誤中。

折り畳みができるから飛行機にも乗れますという触れ込みだったのですが、実際折りたたまなくても、飛行機には持ち込めるらしいです。でも長すぎると上の収納棚に収納できないから、こんな書き方なんだろうか?

無料で機内までお持ち込みいただけます。
機内では座席の下、または座席上の共用収納棚に収納してください。
※先端が鋭利などの場合、お持ち込み出来ない場合がございます。

杖・松葉杖は機内に持ち込めますか。JALウェブサイト

飛行機に乗るときは長く歩きますし、実際に使える日が待ち遠しいです。早く新型コロナウイルス感染症が収まって、飛行機に気楽に乗れる日が来てくれることを願って…

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