夫婦イタリア紀行文 ──第五日目7/18(水) ローマ
さあ、今日はイタリア旅行で一番楽しみにしていたサン・ピエトロ大聖堂に行く日だ!!
今日は朝早くから行動を開始する。当初は7:30に出発してサン・ピエトロ大聖堂には8:00着を目指さす。
あまり時間がないため朝ごはんは昨日と同じくマックにしようと思っていたが、そこまでお腹が減っていなかったこともありスタバに変更。スタバはテルミナ駅駅に二つもある。
しかし一向にスタバが見つからず、近くのカフェに入り朝食を済ませることに。
カフェオレとチョコ入りクロワッサンをオーダー。どちらも美味しかった。
30分ほど遅れ気味だが出発。
Limeの自転車に乗ってサンピエトロ大聖堂を目指す。スマホ台が壊れていたり、走ると部品が外れる不良チャリが多くなかなかいいチャリが見つからなくて苦労したがなんとか二人分確保。いざ出発。
途中遠回りだが人通りの少ないテベレ川沿いを自転車で走ったが、川沿いで風が心地よく爽快だった。途中で道幅が狭くなったため、自転車から降りて徒歩で向かう。
サンピエトロ大聖堂付近は高級住宅街で治安がいいそう。確かに落書きは全然なく閑静な雰囲気だ。
いよいよサンピエトロ大聖堂に近づいて来た。門が迎える。バチカン市国への入り口だろうか?
その中には人ごみができていて一瞬ここからもう並んでいるのかと驚いたがどうやら違うよう。団体客が説明を受けるために固まっていただけだった。その横を素通りし、大聖堂へ。
おお!!ついに見えた!!!
どうやら裏口から入ったようでサンピエトロ大聖堂の左横から入ったようだ。広場が大きく、大聖堂はまだ少し遠い。サン・ピエトロ広場にはたくさんの柵が置いてあり仕切られている。
柵を縫って行列の後端へ。
本日も快晴で強烈な日差しが降り注ぐ。8:30くらいの朝早い時間に到着したのでそこまで並んでいない。列はゆっくりと進んでいく。円形にサン・ピエトロ広場を囲む列柱廊の中を進んで行く。
日差しの当たる場所では日傘が大活躍。全然温度が違う。
途中でカラフルな服装の衛兵が守護する門があった。槍を持っていてかっこいい。スーツ姿の二人組がこの入り口から入って行った。何者なんだろう?こんなところから入ってみたいな〜。ようやくバシリカが見えて来た。やっとだ〜!
ちょうどクーポラもオープンしていた。クーポラは確か8:00から開く。並ぶと聞いといたのでクーポラから並ぶことにした。
ここからが本当に長かった。エレベーターで登ることにしたが、エレベーターの収容人数がかなり少なく列は遅々として進まない。おそらく2時間は待ったと思う。ここで足にかなりのダメージを負った。
長いこと待ち、ようやくエレベーターに入って上まで行く。
ゴールが目前に見えて来た。あとはクーポラを徒歩で登る。
一度、開けた空間に出る。下には大聖堂が広がっていた。とても美しい。
さあ、登って行くぞ!!
結構狭い階段が永遠と続いてる。こんなに狭くて大柄な外国人は登れるのだろうか?一番狭いところでは肩幅の1.5倍程度しかない。
かれこれ休憩を挟みながら30分上り続けると頂上に到着!!
吹き渡る風が気持ちいい。
ああ、ネットでみたことのあるこの風景だ!!
円形のサン・ピエトロ広場を見下ろす。綺麗だな〜。頑張ってここまで登って良かった!
塔のてっぺんなので歩ける部分はかなり狭い。
クーポラでしばらくゆっくりしたあと、また、階段を下って行く。エレベータに乗る前に中腹の開けた場所で石像に近づいてみた。
下から見上げた時はそこまでの大きさがあると思っていなかったが近づいてみると後でも巨大なことがわかった。
結構な運動量でエネルギーが枯渇して来たので、エレベーターに乗る前に軽食を挟むことにした。
なんと中腹にレストランがあったのだ。
エネルギー切れで元気がなくなっていた。
例のライスボウルを衣で揚げたものを食べる。ああ、血流が駆け巡り元気がチャージされる!!エネルギーが足りてなくて元気がなくなっていたのに気がついた。
エレベーターを降りて道順に従って歩いているといつのまにかバシリカの入り口に辿り着いついていた。最初はどうやってバシリカに行こうかと悩んでいたが、クーポラの出口はバシリカへスムーズに移動できるようになっていたのだ。
中はなんとも荘厳だった。イタリアの中で一番すごい建物だと感じた。コロッセオより感動が大きかった。中はエアコンが効いていてちゃんと涼しい。
写真で見るよりも実物はすごい!!とても綺麗で荘厳だった。天井のドームはとても高い。一体どれだけのお金と労力がかかっているのか見当もつかない。
一部コロッセオの石材がこのサンピエトロ大聖堂にも使われているらしい。
しばらくバシリカを散策して、サンピエトロ大聖堂を後にする。
さて次はヴァチカン美術館だ──。
ヴァチカン美術館へと向かう。
ヴァチカン市国はサンピエトロ広場の入り口は開かれているが残りは塀に囲まれて要塞さながらの風貌に驚いた。
ひたすら壁沿いを進んで行く。壁はかなり高い。
一体いつ頃なんのために築かれた壁なのだろう?
ネットで調べるとローマ市を囲む壁の外にあったため、サラセン人の侵略に備え壁が建造され、銃火器時代に強化され稜堡式の壁が残っているらしい。
早めに着来すぎてまだ入場できなかった。ちなみに一時間前笑。そこへんで休めるところがないかを探す。
Water売りのめんどくさい声がけを避けたり無視したりして、灼熱の中を歩き回る。
妻も昨日の薔薇売りの件があってからかなりの警戒をしており、Water売りやスカーフ売りには歯牙にも掛けない。完全なるシカト。堂に入っていた。
売り込みのいるレストランは相場より高めという書き込みがあったが、ヴァチカン美術館周りはどこも呼び込みのいるレストランばかりだった。
どうしよう?
暑すぎたため一度近くのスーパーに入り冷房の冷気を浴び、何も買わずに出る。
しばらく外を彷徨った後、そこまで呼び込みの多くないレストランへ入り、一休み。
カフェオレを注文。エアコンが効いており、かなり体を休めることができた。
座れたことに感謝。ほんとうに足がクタクタだった。
さあ、ゆっくりしていたら予約の10分前くらいになった。向かおう!
ヴァチカン美術館──。気がつくと行列が出現しており、みんな壁際に一列に並ぶ。一般用と予約券用で列が分かれている。もちろん予約済みなので、予約の列に並ぶ。前後は団体客だった。後ろの団体客の案内人はしきりに、今は並んでるけど予約券だからすぐ入れるから安心してと言っている。それを聞いて妻と安心する。なにせかなりの列だったので。。。
ヴァチカン市国の模型があった。本当にサン・ピエトロ広場以外は壁に囲まれているようだ。
かなり足も疲れていることからまずは一番有名なシスティーナ礼拝堂を目指そうと歩き始めた。
しかし中は広大でどこをどう進めばいいのかまったく分からない。
意図せず中庭のような場所に出てしまった。
再び建物の中に戻り、椅子に座り休憩する。
すでに妻はかなり疲労していた。
結論から言うとシスティーナ礼拝堂は一番奥にあった。順路通り全ての展示物を見て初めてシスティーナ礼拝堂に到達できるのだ。
システィーナ礼拝堂目掛けて流れるように数々の展示品の中を移動する。
すごい展示物たちが無造作にたくさん置いてあり、だんだんとありがたみがなくなっていき、どんどん歩くスピードを上げる。
あっ、なんか気になる絵があると止まった。下の絵。
壮大な絵だなと思ってふと振り返ると有名な絵があった。
こ、これは、アテナイの学堂ではないか!!
進行方向からは気付かず思わず素通りしてしまうところだった。。。危ない危ない。
本物のアテナイの学堂を堪能し、足早に進む。
途中、座るところがなく苦労したが、使われていない階段があったため、そこに腰を下ろして暫し休憩した。
ヴァチカン美術館はエアコンも効いてないし、イスもなくなかなか過酷だった。普通の美術館のように休憩スペースはなく、所狭しと展示品が並べられている。
さて、システィーナ礼拝堂に満を辞して到着。
撮影は禁止だったため写真は撮れず。ここだけ撮影禁止。なんでやねん!?
ここでは壁沿いに椅子があったので、空いた瞬間に座って鑑賞した。
思ったより小さいなという印象。少し前に大塚美術館でシスティーナ礼拝堂のレプリカを見たがもっと大きかった。壁の四方と天井が全て絵になっており、よく描いたなぁと感心した。
絵によってはかなり立体感のあるものあった。
システィーナ礼拝堂ではだいぶゆっくりして出た。お土産屋で特に買いたいものは見つからなかったので素通り。
そういえば、あの有名な螺旋階段見なかったな。もしかして素通りしちゃったのかと思ったが、出口の手前にそれはあった。
写真はかなり映えるが実物は普通の螺旋状のスロープだった。最後の方でスロープが階段に変わる。一応、階段を下り終わった後、下からも撮影した。
さて、本当にヴァチカン美術館とはさよならをして、本日最後の目標地であるサンタンジェロ城に向かう。
サンタンジェロ城が見えてきた!円柱!
かなり疲労していたため入ることはやめておこうと事前に相談していた。
サンタンジェロ城の近くに行くため、城に至る一本橋を渡ろうとする。
橋は修理中であまり美しくない。
遠くの方に剣闘士のコスプレをした人たちがいる。事前にネットで調べて剣闘士のコスプレをしている人は無理やり写真を撮ってお金をせびってくると知っていたので、城に近づくことは辞めて帰ることにした。
さて、ホテルに帰ろうか。
しかしここからホテルまではまだまだかなりの距離があるぞ。
最初は念願の電動キックボートをレンタルしたが、携帯の画面と視線が離れすぎていてうまく道を進めない。あと、車輪が小さいので石畳の路面では画面がブレブレでよくわからない。そんなハプニングでなかなかホテルの方へ辿り着けず右往左往してしまった。
途中で自転車に乗り換える。
自転車で走っていると、コロッセオらしきものが見えて来た!あれ?そんな方向だったっけ?改めて地図を確認するとマルケッルス劇場とあった。どうやらコロッセオではないよう。闘技場跡を劇場として使っている感じかな?妻は疲労困憊で石に座って休んでいた。
帰り際に色々な名所の前をたまたま通った。
コロッセオが遠くに見えた。あれ?今度は本物か!ここはフィロ・ロマーノだ。カエサルの像があった。コロッセオは明日行くので近寄ることはしなかった。早く帰ろう。
人混みがあったのでチャリは乗り捨ててフィロ・ロマーノあたりをホテルに向かって歩く。
自転車は5台ほど見かけたが、どれもまともな車両じゃなかった。ほとんどがスマホ固定のネットが破損していた。一台はペダルが外れてカゴに入っていた。なんでここ壊れる?
ちょうど目の前でLimeの自転車を降りる人が!チャンス!!これは天の思し召しか。
ローマからホテルまでの車道をチャリで颯爽と行く。ここは車にも邪魔されずスムーズに走れて気持ちかった。
無事ホテルに到着すると一日の疲労がドッサリ。
ローマは灼熱の太陽とアグレッシブに行き交う車に妨げられて全く思い通りに移動できずとても疲れる。Googleマップに書かれている時間の2倍もかかったりする。
それを考慮するとローマはツアー旅行のほうがいいのかもしれない。
妻が疲れすぎてホテルに着くと疲労のあまり泣いてしまった。本当に申し訳ない。本当にごめんね🙏
確かに本当に疲れた……。こんなに大変だとは思わなかった。
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