台湾で居留証の無いワーホリや留学生は實名認證を使った海外からの荷物受け取りが出来ないのか?財政部に問い合わせてみました。
はじめに
台湾で生活する日本人のみなさんこんにちは。
海外の通販サイトで何かを買い台湾に送ってもらうと、「EZ WAY 易利委」による實名認證が必要な場面に遭遇します。
この記事では、實名認證とは何か、そして居留証がない外国人がどのようにしてこれを乗り越えることができるかについて書いていきます。
實名認證とは
實名認證とは、海外から台湾に荷物を送ってもらう際に、身分証などを登録し通関を進める仕組みです。昔は紙での手続きでしたが、最近では「EZ WAY 易利委」というアプリのみで完結出来るようになっています。
ある方の経験
ネットで拝見したある方のお話です。台湾でワーキングホリデーをしており、海外のサイトでネットショッピングをしました。しかし、商品を受け取るためには實名認證が必要だと知らされました。その方には台湾の居留証を持っていませんでした。
その方はEZWAYアプリ上からパスポートの登録しましたが、それだけではNGだったようです。改めて問い合わせをしたところ、實名認證ができないという回答を受けたのです。
居留証がない…!
ビザ無し滞在に限らず、ワーホリでは居留証が発行されません。出張ベースで台湾に滞在している方でも、居留証を取得していない例は少なくありません。(即違法というわけでもないです。)
つまり、居留証無しで台湾に住んでいる日本人は、結構いるのです。
彼らはみな、海外からの荷物の受け取りが出来ないのでしょうか?
政府のサイトを調べてみた
通関は財政部の管轄のようです。
サイト上からEZ WAYのよくあるQ&Aをチェックしてみました。
適用対象に中華民国の国民と居留証をもつ外国人と明記されています。
え?居留証の無い外国人は完全に除外されていると言うことですか?居留証のない外国人は海外からの荷物を受け取ることが絶対不可ということですか?
これって、直感的に「ありえないなあ」と感じませんか?私は感じました。
なので、きちんと問い合わせをしてみましょう!
財政部への問い合わせ
問い合わせた内容
ワーホリで滞在している日本人が、EZWAYが使えないと困っていた。
財政部のサイトをみると、「適用對象:中華民國國民、持居留證外籍人士」と書かれていた。
居留証をもたない外国人は、海外から荷物を受け取ることが出来ないということなのか?サイトの表記を見ると、現実的に受け取る方法が無いように解釈できる。
あるいは、適用範圍:進口快遞貨物簡易申報單 と書かれているが、簡易申報單ではない複雑申報單のような方法があるのか?それなら外国人でも台湾で荷物の受け取りが可能なのか?
来た回答
この問題について税関署に問い合わせたところ、実名認証システム(EZ WAY APP)は報関委任の一つの方法に過ぎず、居留証がない外国人は紙ベースで報関委任を行うことができるとのことでした。
私は台湾に住み始めて10年以上経つのですが、確かにEZ WAYが普及するまでは、上記の委任書でやりとりをしていました。
さらにいえば、PDF上に記載し、PDF上にサインし、PDFをメールで送るだけで完結していました。
過去の経験
上記の委任書を記入する。
パスポートと委任書をメールで運送業者(私の場合はほぼDHL)に送る。
これだけでほぼ完結していました。
個人的な感想
NOだけどNOじゃなかった
財政部からは「EZWAYじゃなくて紙で実名認証出来るよ」と回答が来たわけですが、ワーホリの方が問い合わせたら「あなたは実名認証使えないよ」という回答が来たわけです。(どこに問い合わせたかは不明です)
なぜこのような誤解が生まれたのでしょうか?
質問の仕方が適切では無かった
言語の壁により解釈の差
おそらくこの二点では無いでしょうか。
特に前者に関しては「私はEZWAYは使えないのか?」という質問の仕方であれば「あなたにはその資格は無いよ」という回答になるのは理解出来ます。
でも…
問い合わせ者が台湾人ではない、居留証をもたない外国人による問い合わせなのだから、「居留証を持たない外国人が実名認証をクリアし荷物を受け取る」がゴールですよね。
さらに言えば、異国に来たばかりのワーホリ外国人に「全てを適切に把握し、適切に問い合わせをすべきだ」と要求するのも、なかなか無茶なことだと思います。
その前提があり、想像力を働かせれば、もう少し役に立つ回答をするのがサービス業の仕事なのではないかと思います。単に聞かれたことに答えるのでは無く、相手のニーズに応えることが、”仕事”なのではないでしょうか。
AIの方がいい仕事しそう
単に聞かれたことに答えるだけなら、botでいいですよね。その背景を「想像する」「考える」ことが、これからのAI時代に人間のみが生み出せる価値では無いか、と日々感じています。想像することや考えることを放棄された仕事をする人間よりは、AIの方が良い仕事をしてくれると考えています。
今回の質問も、ChatGPTならもっと気を利かせて回答してくれそうだなあ、と思ったりもします。
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