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「ここに居続けていいのか」と悩んだ古株PdMがスタートアップに転職した話

この記事はビビッドガーデン Advent Calendar 2021の21日目です。

こんにちは。ビビッドガーデンPdMの森です。
2021年8月に入社しました。
現在フルタイム1名体制でPdMとしてロードマップの策定やデータ分析、ユニットのPOなど多岐にわたってなんでもやっています。

この記事で伝えたいこと

この記事は「転職を考えているが、今の会社に残るべきか転職すべきか決められない」「PdMのキャリアプランに興味がある」という方に対して、自身の転職経験が参考になれば嬉しいな、と思って書いています。

誰でも転職は悩みますが、PdMも例外ではありません。むしろ転職の時に悩む要因が多いように思います。私がそうでした。

日本では最近注目されてきたPdMという職種は内部から信頼を受けて抜擢された生え抜きPdMが多い。

そういう方は自身の成長も含めて期待してくれた今の会社への恩義がある。

そして、そういった生え抜きの方は人間関係・ドメイン知識など確固たるポジションがあるので次のステップへの不安もある。

そういった中で環境を変えようか留まろうか、考えている人のご参考になれば幸いです。

私なりの結論

今の環境がコンフォートゾーンだと感じるなら転職はいい選択肢となる!

なぜそう考える?

自身の経験からも、コンフォートゾーンに入っている時は成長の速度が鈍化しています。
PdMは特にそれを意識した方がいいように思います。

人との信頼関係も構築されており、ユーザーヒアリングも何度も行いだいたい理解し(たつもりになり)、システムの影響範囲も想像できる。

会社にとっては居続けて欲しい最高の人材ですし、自身の居心地もいい。

ただ、自身のキャリアにとってそれがいいのか。刺激を与えなくていいのか。

実際に体験してみて新しい環境でコンフォートゾーンから抜け出すことはPdMとしての幅も深みも増す事ができる、と感じています。

PdMは今後広い経験が求められてくる

現在PdMの需要は高く、供給は少ない状況です。

そんな中、エンジニア・マーケティング・デザイナーなどからPdMになりたいという希望やプロダクトへの情熱・素養がある人をPdMにジョブチェンジしていく、という流れが活発になっています。

そして、3-5年後にはそれらの方々が経験を積み、PdM人口は増え、現在の極端な需要の高さ・供給の少なさが解消される可能性があります。

競争が生まれてくる中で、PdMは自分の価値を高め続ける必要があり、転職というチャレンジは大きく自分が成長できるチャンスだと思っています。

自分は社内知識で何割仕事しているだろうか?

そんな中で求められるのは汎用的なスキルや知識・経験。

転職をすると前職で使えていたその会社特有の文化、人間関係、フローといった閉じられた知識や体験で得たものの価値が小さくなります。

一方でこれまでの経験で培ってきた汎用的で応用の効くスキル・経験も多くあるはずです。

外に出るとそれが際立ってわかります。
その部分がPdMとして自分の価値の核となる所だし、それの純度があがります。

それに気づける、磨ける、そういう体験を入社から4ヶ月しています。

実体験としては?

前職の話からすると、創業14年のうち約9年在籍していました。
エンジニアとして入社したので、内部の作りもわかります。
なぜこの機能が追加されたか歴史的な経緯も含めてわかるし、この変更を加えたらどうなるか「あの人に聞けばわかる」という存在になれていました。

新しい経験もいっぱい積ませていただきました。

プロダクトマネジメントは元より、外国人チームも含めたクロスボーダープロジェクト、PdM組織のピープルマネジメント、PL/BSの見方から利益最大化戦略、東証一部に上がるためのコンプライアンス整備などなど。

めちゃくちゃ感謝しています。

ただ、当時37歳になり、40歳を前にして「ここに居続けていいのか。新しい挑戦をしなくていいのか」と感じるようになっていました。

結果、不安よりも「今の経験値を持って、もう一度スタートアップに挑戦してみたい」という気持ちが勝り、転職を決意します。

ちなみに、転職する会社・提供しているプロダクトに情熱が持てるか、これは大事なポイントで「どこでもいいから、ここではないどこかへ行こう」というのはうまくいかない気がします。
幸いにも情熱を持てない会社に入った事はないですが、新しいことへの挑戦してみて当然気力も体力も使うので、そこに情熱は必要だと感じています。

ビビッドガーデンに入社してからこの4ヶ月、目まぐるしく変わる状況・役割に日々新鮮さとやりがいを感じています。

もちろん、うまく行くことばかりではないというか、思うようにいかない部分も多いです。が、そこも含めて面白い。

新しい顧客、新しい分野。

感覚的にまだまだだな、と感じることは多い。

そもそもの仕様を理解するところから。変更が及ぼすインパクト、影響範囲などの解像度が高くない。

ただ、そこを高めるステップ自体にも価値を感じるし、それを最速にするにはどうするか、日々思考しています。

そして、完全に0からではない。今までの経験があるのでクロノトリガーの「つよくてニューゲーム」みたいな感じもあります。

現在は全社員からアイデアソンで出たアイデアを盛り込み、経営陣と一緒になって「やりたいこと・提供したい価値」についてロードマップを作ったり、データ分析しながら新しいインサイトを導いたり、各ユニットで目指す方向性、優先順位を考えたりなど日々生産者さん、お客様への価値提供のためのプロダクト改善に尽力しています。

それでも転職を勧めないケース

じゃあ、長年いる会社にPdMが居続けない方がいいか、というと必ずしもそうだとも思いません。

基本的にPdMは自分の関わっているプロダクトを愛している人が多いはずです。
自分がそのプロダクトと一生添い遂げる!という人は転職せずに想いを貫く、成長させ続けるし、もし衰退期に入っても見届ける、というのも大きな経験だと思うし価値高いと思います。

また、ピープルマネジメントのキャリアを持ちたいという人でもう少しでなれそうだ、という人。その方は同じ会社でピープルマネジメントをし、数年経験を経るというのもいいと思います。

ご存知の通りプロダクトマネージャーは基本的にはピープルマネジメントは領域外なので、経験がないと新しい会社で管理職的なポジションを任されにくいかもしれません。

自社でも挑戦したい事がある方、その方は転職する必要はないと思います。
ただ、自社で現状満たされているな、と感じている方は外に出ると新たな刺激によって視野が広がり、視座高くなり、長期的に価値高いプロダクトマネージャーとして存在し続けられるように思います。

さいごに

ビビッドガーデンではPdMを募集しています。
最後にこれを書くとこれまで書いたことがポジショントークのようにも思えますが、純粋に思っていることを書きました!ほんとです!w
お気軽にカジュアル面談からでもご応募いただければと思います!



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