東日本大震災から10年、コロナ禍の今、防災の課題をシェアしよう

コロナ禍でバージョンアップが求められる「防災」について、あらためて課題認識と、現状対応しているノウハウの共有をして、一歩でも足を進めよう、ということで、clubhouseの「政治・選挙・政局CLUB」のチャオさん、黄門様こと谷畑さん開催のRoomでのメモ書きです。


Room内での会話をカテゴライズしてまとめましたが、発言としては順不同になっています。

東日本大震災の記憶

地域住民の愛着心と自己解決意識の高さに驚いた
開通以来黒字になったことのない三鉄など、地域への誇り・愛着がすごい。東北沿岸部以上に強い地域はなかなかないだろう。

災害危険区域に指定される前に、浸水域に住み始める人が続出したのを見たこともあった。浸水域は危険なのだが、土地から離れられない愛着のある人が住み始めた。災害危険区域指定されれば退去することになるが、その前であり法律的にはグレーで、それを見る側としてどうすればいいのか考えさせられた。

行政が指定していない地域に人が集まってしまったことがあったが、
周った地域の人たちで協力して生活していた。そして、自分たちでお風呂を作ったりと、「まずは自分たちでやる」という自己解決意識がとても高かった。

とはいえ、精神的な復興はできていない気がする。町は変わったが、心の中の整理はまだできていない、と感じている。被災者自信が、被災者を救うようなことも多く、フラッシュバックをすることも多い。


「避難所」に関する誤解や、運用上の課題

実際に「避難所」を使うシーンに直面すると、思わぬ事象や、課題に直面するケースがあるよね、という話。
・避難所の場所が閉まっていることがある。
  →有事のケースだけ解放している区域もある
・清掃など、衛生面で問題があるケースもある
  →自治体の手が回らず、掃除ができていない、雑草が生えてるなども
・マンションの住民は半壊レベルだと入れないことがある
  →「マンションの方が安全性が高い」ため、「マンション自宅待機」
   を想定しているケースもあるが、周知が不十分
  →ただ、配給の配慮がされていない、と言うことが周知されていない。
   自治体との協力や、運用を事前に作るなどが必要
・お互いの生活レベルが異なることによる軋轢
・小学校の多目的ルームが指定されているが、階段が急などバリアフリー
 対応が進んでいない
  →日頃から自分たちの界隈とのコミュニティとのつながりを作る
   車いす生活など障碍者の方も、周囲とのコミュニケーションが大事
・避難所運営は国や自治体で運営できないケースがある。住民全員の収容
 は必ずしもできないケースもあり、テント、車中泊は想定するしかない。

災害への対応・対策で忘れがちなこと

・自身の場合などは、配管が壊れるなど起きるので、火が消せなくなくなる
  →消火栓の重要性は、意外と軽視されている
・準備が人の気持ちの安定、落ち着きをもたらす
  →不安な状態で生活を継続することは、とても疲労感をもたらし、
   思考停止・停滞も誘発する
・日頃から家族と会話して、災害時にどうするか決めておく
  →連絡を取り合う時間を決めておく
    →お互いが探しあう状況はNG

安否確認問題

・安否確認をする方法を考えているが、統一的なものはない
・都心ではベースの人間関係が希薄で、情報が伝わっていかない

 安否確認のノウハウ
  →安否確認の基本として、双方で探しに行かない
  →Twitterやclubhouseを使うことは考えられるが、課題はある
    ※clubhouseは現在iPhoneだけ、など
  →運用として、アイコンを変えない、などしないと、SNSを
   使っても手間がかかるので運用の設計が必要

情報の伝達・報道の重要性

・防災のフェーズ(状況の変化)に応じた報道・広報はまだ不十分
・情報伝達した結果の買占めで、必要な人に物資が届かない
 Eコマースの企業でも問題認識を持っており、(物資が届かない観点
 だけでなく、発注・手配の観点からも問題)適正な量を出せるように
 ストックの予測を挙げたい
  →定期便を利用していただき必要な供給量を最適に入る仕組みを使う
  →ほしいものリストを共有し、避難所ごとに使うなど
  
・現地と中央の間で、情報連絡をする方法が弱く、物資供与が遅れた
  →現地からプッシュ型支援を行い、その後現地に必要な情報を
   伝えてプル型支援を行う形になり、熊本地震でも採用されて
   効果を発揮したと思う。
・防災備蓄品の必要性認識を高める必要がある
  →現状はかなり上がってきてる

避難所のジェンダー配慮

・女性の生理用品の配布など
・避難所など限られた範囲に避難する中での性犯罪

政治家・著名人の問題発言

・「死の町発言」「放射能つけちゃうぞ発言」
 メディアの報道は問題にならないか?


・現場での速報性は重要だが、発言で不快に感じる人も増える

メディアの問題

・情報伝達で前例がないことも多かった
  →あるメディアから「自衛隊が確認したところ、○○が壊滅した」と
   伝えられた。「壊滅」という表現は衝撃は伝わったが、今となると
   どう伝えるべきだったのか、考えてしまう。
  →受け止める人はマスなので、その表現を聞いて、どう受け止められ
   るのか、いまだに悩んでいる
・「震災住宅」「災害住宅」という表現がよいのか?

避難所・防災ノウハウ

 体温計持っていくといいよね
 持ち歩けるWifiルータ
 携帯用の充電器は常備して盛り歩くことがオススメ
  →ラジオ機能を備えてるものもあって便利
 キャンプ用品一色はあるとめっちゃ便利
  →太陽光での充電ができるタイプがオススメ
 車中泊を想定した車を買う
  →コンセントがある
  →エンジンをかけ続けても、電気供給できる車
  →国や自治体からの補助があるケースも
 車の補助バッテリーがあると緊急時にはかなり便利
 折り畳み、膨らませて使えるベッドやシート
  →やわらかい場所で眠れることが疲労に効く


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