常識が時代とともに常識ではなくなってゆく。しかし時代をいずれ作ってゆくのはあなた方若い世代だ。

 朝の道を掃除していた時の出来事だった。軽自動車が、道の中央付近へ赤信号で止まった。バスが右折してきた。そうしたら、電柱があり、バスが曲がり切れずゆっくりと、止まりそうな感じで曲がるのにちょっとだけ困った様子で曲がっていった。その軽自動車はよける様子もなく、すぐにバックしたり、ハンドルを切る様子もなく、若いのが乗っていたが何事もなかったようにじっとしていた。一部始終を見ていた私は、あっけにとられて思わず笑ってしまった。その軽自動車の運転が下手くそだったのか、鈍いのか何なのかはわからないが、あきれてものも言えなかった。一昔前なら。「あ、すみません!」とか、ドライバーは一言いうものだろう。いつの時代でもこう若い人に対してそんな風に思うのだろうか?
「最近の子は口が退化してしまったのだろうか?」「昭和は遠くなりにけり」か。「あ~あ、なんだかなぁ・・・。」まぁたぼやくおっさんがここにいるのだが。若い人に昔話や注意をしても、今の彼らには、何も解らないだろうし、口でいっても解らないだろうから、あーだのこーだの言わないが。
時代とともに人間の中身まで変化して退化してしまうものなのだろうか?皆が皆、自分本位になってしまっているといえる一つの例ではなかろうか?
 今こそ「こころの時代」とでもいうべき時ではないのだろうか?今回の産業革命は、過去最悪の結果を招くのではないのだろうか?と個人的には思う。一体、人間らしさというものは、美しき日本人のやさしさというものは、どこへと消えてしまったのだろうか?
 それにしても、若い人は年上の人間に相手にされずにゆとりだの、ばかだの、呆れられるという意味がおわかりだろうか?年上を粗末にするやつは人間じゃぁないですよ。よくもなにも、どうやってあなたはそこに存在ができているのか?お父さんとお母さんがあれをしたから、私はここにいる?そんな、単純なものではないよ。人が人を好きになることくらい、あなたたちが人間ならよくわかるだろう。「私は遺伝子を選ぶのよ!」という方は知らないが。一般的な話をするが、本能で、異性を好きになって当然だろう。あなたにだって、好きな人が一人くらいはいるだろう?そうしたら、当然、愛し合いたいと願うだろう。当然の行為だ。出なきゃ人間は滅びてしまう。その結果があなただ。何が言いたいのかというと。あなたは、あなたでしかないが。そのあなたは、一人で勝手に「鉄の子宮」から生まれてきたのではないということ。誰一人が欠けていたとしてもあなたはそこに存在しないのだ。お判りか?先祖を粗末にするなど言語道断。だが、年上を決して認めなくてもいいから、毛嫌いしないでほしい。確かにあなたたちの世代は生まれたときから否定されていたかもしれない。だが、それは違う。勘違いだ。どこに、生まれてきた明るい元気いっぱいの子供を、考えない親や歓迎しない輩がいるのだろうか?どんな大人の事情があったにせよだ。あなたががたは・・・と過保護に庇うつもりはないが、あなた一人一人は、貴重な日本人なんですよ。と、こういう発言は今どきは叩かれるのか(笑)

 人間って多分だけども「嫌いだから、相手を無視する。」とかいう、そんな子供じみた単純なものではないでしょう?今の子なら頭は皆いいのだろうから。よく考えなくとも言いたいことは理解できるだろう。理解できないとしたら、あなたは、そう、あなた方の嫌いな「まだまだ、未熟」という言葉が「今の」あなたには当てはまるだろう。繰り返し言うが「今のあなた」にはだ。時代を作っていくのはあなた方だ。バトンを渡す日は近いのかもしれないんだよ。

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