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手を挙げたことを誇れ

桜も散りかけ始めた今日、長男の通う幼稚園で懇談会という名の役職ぎめがあった。
うちの子ももう年中さん。
同じ教室には年少さんのママたちが固まって座っていて、心細かった去年の自分を見るようで。
その時は年中・長さんのママたちがどこかベテラン然として見えていて、年齢とかは私と大して変わらない(もしくは下な)のに面白いなあ。

我が家が通う幼稚園では、毎年4月にクラス委員を筆頭にさまざまな役職を決める。
例えば
・教材係(子供の作る教材を準備する。在宅でも作業可)
・ベルマーク係(文字通りベルマークを集める係。意外とあるのよ、ベルマーク製品)
・遠足係(年に1回の遠足に同伴して、子供達を見守る)
など。
保育園から幼稚園に進んだ身としては、保護者の園へコミットする割合の大増加にはじめは驚愕したものだが、他の幼稚園と比べると難易度は少ない方だとは思うようになった。(在宅手作業でできたり、遠足などは年にいちどだけ行けばいいのだし)

園長先生からのお話し等々を経て、ついに役職ぎめの時間となった。
ママたちは車座となって、神妙な顔つき。・・そう、まずは大本命のクラス委員を決めるのだ。
「一応聞くけど・・やりたい人?」
去年のクラス委員のママが明るく問いかける。シーン。うん、そうだろう。ハイハイ!なんて沢山手があがることはないだろうね。
去年とまったく同じ光景を見ていた。
しかし、今年の私は違う。
心の奥で、「クラス委員」がきたら挙手しよう!と思っていたのだ。
なぜなら、変わりたかったから。違う選択をしたかったから。
元来の私は、そんな場面の時に周りの様子を伺って、心の中では絶対にやりたくない!!誰か早く手を挙げてくれ〜〜と思うタイプの人間である。
そんな私が変わりたくなった理由は、今年中学に入学する親戚の子が「生徒会に入る!」と宣言する姿を見たから。
強い意志のあるきらめいた眼差しに、憧れた。
そして今に至る。

「ええっ」

私が挙手すると、周りがざわつき始めた。
小さい子供(次男0歳6ヶ月。抱っこ紐に包まれて胸元で寝ている)がいるのに、それは大変よーというわけ。
「下の子の時にやったらいいよ」
の一言で、私のクラス委員への道は短い幕を閉じた。一瞬すぎる・・

結局、役職には何もつかずに終わったけれども、私は挙手をしたあの時の気持ちを忘れないでいたい。
『よし、これからこのクラスを背負って立つぞ・・!』
という使命感にみなぎっていた。
そしてそれはとても心地よく、ポジティブな責任感に満ちていた。

「無理しなくていいよー」
(もちろん、他のママのご好意。ありがたいこと)
とやんわり断られたときのちょっとしたかなしさと羞恥心。。

それでも、手を挙げた自分を大喝采で褒めたい。誇りたい。
あっぱれ!!偉いぞ自分っ!!!!
勇気を出したことで、変われたと思う。

そんな1日。




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