産後3ヶ月で夫がコロナになった話③
※この話は新型コロナが5類になる前の話です。
前の話はこちら
コロナ発症5日目
限界を迎える
もう限界でした。
精神弱々な私は限界でした。
夫の手助けがあるからなんとかなってたのに3週間くらいワンオペ。
もう無理だー!となってました。
そんな時母から連絡が。
「夫くんはしんどくても辛くても家族のために頑張って耐えてる。今回のことはあなたが強い母親になれるチャンスなのかも?」
「各々 乗り越えていけば きっと大きな自信に繋がるような気がするよ。
夫くんも一人で頑張ってる。あなたは子供と二人で頑張ってる」
ハァ〜〜〜〜?
ちいかわのうさぎばりにハァ〜〜?って思ってました。
普通の励ましの言葉に思えますが私にはハァ〜〜?でした。
一番耐えてるのは私だが?
あなたはってなんやねん
看護師付きで自分の面倒見るのと、なんの支援も助けもなく子供と自分の面倒見るのどっちがマシ?
子供頑張って生かしてるのは私だぞーーー!!
追い詰められてた精神弱々人間は、自分が一番頑張ってるんだ!と思うことで精神を保っていたのです。
私は母の言葉に、夫のほうが頑張っていると言われた気がしたのです。
友人に相談だ(2回目)
母の言葉に納得できなかった私は友人に愚痴りました。
君はよく頑張ってる!頑張りすぎてるくらいに!
友人はそう言ってくれました。
やはり友人は私のことをわかっている。
私は共感してくれ、頑張りを認めてくれることで、また頑張ろうと思える人間なのです。
友人の言葉にちょと回復しましたが、焼け石に水で息子の黄昏泣きが始まれば精神はどん底に落ちていきました。
母と言い争う
黄昏泣きで泣きやまない息子。
赤ちゃんの泣き声って精神追い詰められますよね。
私は泣きながら息子をあやしました。
もう辛くて、誰かに助けてほしくて、話を聞いてほしくて仕方ありませんでした。
しかし保健センターはすでにしまっており、電話相談も全く繋がらず。
いのちの電話も繋がらないと聞いていましたが、これもか……と落胆しました。
母には私の精神が落ち込むようなことを言われそうなのでためらっていましたが、どうにもならなくて電話しました。
もうしんどい。辛い。
そう泣きながら言いました。
「皆乗り越えてきてるのよ」
「あなたのことわかってるから言ってるの」
母親なら乗り越えなければいけない。
このぐらいで弱音を吐くな。
そんなふうに言われているようでした。
どうして人の弱さを許容できないの!
思わずそう叫びました。
息子は大声にびっくりし、更に泣き出しました。
本当に申し訳ないことをしたと思います……。
母は私をわかってない! 私をわかっているなら、友人のように頑張ってるねとまず言うはずだ。
私は共感してくれ、頑張ってるねと言われたら安心するし頑張れるのだと。
そんなふうに言われるならもういい! と母は泣き出しました。
娘の為を想って言っているのだから、そうなりますよね。
ですが余裕のない私にはそんなふうに考えることもできず。
なんだかんだ言い合って最終的には和解しました。
息子は泣きつかれたのか、その日はお風呂に入らず寝てしまいました。
コロナ発症6日目
ホテルの前に行ってみた
母が14時頃まで手伝いに来てくれ、母が帰ったあと、夫の療養しているホテルまで息子を抱っこして散歩しました。
入り口が閉鎖されているホテル。
息子の顔が写るように写真を撮り夫に送りました。
夫はかなり症状が回復しており、窓際まで出てきてくれました。
残念ながら階層が高く、こちらからは見えませんでしたが、夫の方からは豆くらいの大きさで見えたようです。
あそこにパパがいるんだよ〜と息子に話しかけながら、ホテルを見上げていました。
まだ肌寒い時期だったので長居せず帰りました。
前日受けたPCRの結果
実は夫のコロナ発症5日目に私は県の無料のPCR検査を受けに行っていました。
結果は翌々日と書いてありましたが、翌日にメールで連絡がありました。
結果は陰性。
やはり夫のコロナは感染力が弱かったのでは?と今でも思っています。
息子の睡眠リズム
なんちゃってネントレをしていましたが、夫のホテル療養で頑張らないことにしたため、なんちゃってネントレもあまりやっていませんでした。
なんちゃってネントレは、
夜8時までに電気を消す
暗くしたら話しかけない
母乳で寝かしつけしない
だったのですが、夜8時をすぎることも、母乳で寝かしつけしつけもしてしまいました。
それまで6時間くらい寝ていた息子は、4時間くらいで目を覚ますようになりました。
あんな雑なネントレでも効果あったんだな〜としみじみ思いました。
コロナ発症7日目
なんかエモい光景
気兼ねなく外出できるようになったので、またホテルの前まで散歩に行きました。
その日は私と同じように、ホテル療養の方に会いに来た女性がいました。
その療養されている方はわりと低層階だったのか、女性は電話をしながらホテルを見上げ、手を振っていました。
その女性の慈愛に満ちた表情。
マスクをしていたので目元しかわかりませんでしたが、微笑んでいるのははっきりわかりました。
直接会えない人のもとへ顔を見せに来る女性。
なんかいいな〜と胸が暖かくなったのでした。
ついに退所の日翌日に
夫の症状はほぼ回復していました。
喉は少し痛かったようですが、食べ物は食べられるようになりました。
熱も昨日の段階でさがり、平熱。
予定通り明日家に帰れるね〜と電話で話しました。
電話が終わったあと夜景の写真を送ってくれました。
私も見たかったぜそんな夜景……
もうホテル療養できない今、泊まるしか見ることはできませんが、おそらく泊まることはないでしょう……高いし……。
コロナ発症8日目
夫帰宅
ついに夫が帰宅しました。
夫は真っ先に息子のところへ。
テレビ電話していたとはいえ、やはり直接あうのとは違いますからね。
息子も嬉しそうでした。
これで私も休める〜とはなりませんでした。
夫は月曜日から仕事、そして土日は出張。
ワンオペ延長だ。
とりあえず夫が治って良かったですが、精神弱々人間の苦難はまだ続きました。
コロナは5類になりましたがなくなったわけではないので、皆さんどうかお体にはお気をつけくださいね!
ここまでお読みいただきありがとうございました!
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