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〜ゲイの高校時代〜ボクの赤裸々告白

高校は定時制高校に通う。
本当は公立に行きたかったが落ちてしまい、私立に入学したが学校に馴染めず2年で中退した。
定時制高校の4年間は朝からコンビニでバイトをして夕方から学校に通う生活を送っていた。
コンビニでのバイトは楽しかった。
常連のおじいちゃんと話したり、バイト仲間の人達と仲良くなったりと人との関わりを多く学んだ4年間だった。
コンビニでのバイトでもお客さんに恋をした。
近くの大学に通う爽やかなお兄さんで、コンビニによく来ていた。
最初は全く会話もなかったがある時を境に仲良くなった。
その出来事とは、ある日突然やってきた。
ボクは体調を崩してしまい鼻声で接客をしていた。
そしていつもの様にお兄さんがコンビニに来て買い物をしてレジへ来た。
その買い物の中にのど飴があり、僕がレジを打つとお兄さんがそののど飴を差し出し、『良かったらどうぞ』と渡してくれた。
ビックリして声も出ず、ただただドキドキして何も言えずお兄さんは去っていった。
その1週間後、お兄さんがやってきたので『前回のお礼を伝えなきゃ』と何度も心の中でお礼の練習をしていた。
お兄さんがレジに来ると、勇気を出して『先日はありがとうございました!』と伝えた。
お兄さんは笑いながら、『声良くなったんだね』と話しかけてくれた。
とても嬉しくてドキドキが倍増した。
この日を境に、ボクはお兄さんに頑張って話すようにした。
天気の話、食べ物の話、頭の中で思いつく話題を緊張しながら話していたのを覚えている。
ある日はお兄さんが大きなキャリーケースを持って来店したので、『どこかに旅行ですか?』と聞くと、『香港に行くよ』と教えてくれた。
ボクはドキドキしながら『香港はパンダいっぱいいますかね!』と訳がわからない事を言った。
お兄さんは笑いながら『いるかなー?笑』と言ってコンビニを後にした。
後日、お兄さんが来店し『これどうぞ、みんなで食べて』と香港のお土産をくれた。
ボクは幸せで飛び跳ねそうだった。
けれど『あっ、みんなで食べるんだ』と自分だけのお土産じゃないんだと少し落ち込んだ。
だが、幸せいっぱいだったので笑顔で『ありがとうございます!』と伝えた。
その後、お兄さんは来なくなった。。。
あれは何だったんだろうと今でも思う。
急に来なくなった寂しさと何か悪い事をしたかな?とも考えた。
もう一度お兄さんに会えたら言いたい。
『ドキドキした気持ちをありがとう』


次回へ続く

#ゲイ #LGBT#GAY#gay生活


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