プロフィールとご挨拶
金蝶堂總本店 から シン・金蝶堂へ
岐阜県大垣市で、かつて三銘菓と言われた(今でも?)
「柿羊羹」「みそ入り大垣せんべい」「金蝶饅頭(金蝶園饅頭)」
そのうちの金蝶饅頭の「金蝶堂」宗家「金蝶堂總本店」六代目を任されたものの、残念ながら2019年に倒産しました。
その節は、お客様、そして、関係者の皆さまに、多大なるご迷惑をおかけし誠に申し訳ございませんでした。
お金も仕事も信用も、思い出の詰まった家(店)、そして自尊心も失って、茫然自失の中、組合の仲間でありお得意様でもあった鈴木栄光堂(現:栄光堂HD)の鈴木代表に救ってもらい、法的な責任を果たすべく後始末に奔走の後、栄光堂グループ内の千秋庵総本家(函館)修行、物流倉庫、特販営業(岐阜特産品担当)、商品部開発チーム、松月堂(中津川)修行、経営企画室(船町ベースチーム)と、この5年間において、お菓子をめぐる仕事に従事させていただき、多くの学びと経験を得ました。
この度、栄光堂HDが地域貢献を目的として建設する「船町ベース」のひとつの象徴として、「金蝶堂總本店」復活という、誠に不思議で、あり得難い機会をいただき、あらたなる門出と暖簾(のれん)の再定義の意味を込めて、屋号を「シン・金蝶堂」といたしました。
NIPPON菓子ルネサンス
菓子は時代を見つめる文化の顕現としてありました。
永い暖簾(のれん)と、私の生きる時代に、中世ルネサンス期と重なるような社会の波と好機を感じています。
栄光堂HDのご支援を賜って、菓子屋としての本分を全うします。
世界平和は日本から
私たちが生まれ育った国は、世界で一番平和な国と言って異論はないでしょう。世界平和が人間の進化の形とするなら、世界のリーディングカントリーである日本人の文化の中にそのヒントがあると思います。
「故きを温ねて新しきを知る」というような言葉に、歴史(つまり人の営み)を尊ぶ精神性をもった知性と、「和を以て貴しとなす」という調和性。
たまたま老舗の世界に生きた私はそのキッカケに触れることが出来ました。
和菓子にはその価値が宿っていると思います。
そして、人の営みと気持ちの間に、いつも和菓子はあります。
NIPPONの手仕事
向き合うという重要なプロセスの中に「まごころ」が顕れると信じています
日々菓子と向き合い触れ合うことで歴史に触れ先人と対話する。
失われつつあるその術を積み上げて、ピースフルでぬくもりあるお菓子をお届けします。
私の現在地
社会的にみれば、失敗した人、死にぞこない、金なし信用なし、どんなに理想を掲げたって、力なく、職人としても半人前(一朝一夕には成らず)。
でも、生まれてこのかた菓子の世界に棲み、菓子に愛され菓子を愛する男が、人のぬくもりと不思議なお導きによりこの境涯に立ち、再び重い荷物を背負い、与えられた道と思って、険しい道を歩もうとしています。
まごころを腰に引っ提げて、職人の技術を探求し成長して、いつの日か、心の鬼退治。そんな菓子道の実現をめざすお店を開店いたします。
お菓子に籠る、まごころのぬくもりを味わっていただき、この冒険をお見守り、または、ご一緒に戦っていただけましたら幸いです。
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