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モチモチの木 第1時

はじめに

今日から3年生の有名教材である「モチモチの木」の学習に入りました。
私が意識していること(「モチモチの木」だけにはあらず)などを書いていきます。

授業の実際

教科書の物語文や説明文では本文の前のページにその単元で学習する内容が書いてあります。「モチモチの木」の場合だと、登場人物について、話し合おう となっているものです。(以下、単元のめあてとします。)

基本的にはここに書かれていることを単元では学習していこうねとしています。
しかし、今回の単元のめあては抽象的でわかりにくい。きっと大人も子どもも何を話し合うの?となるかと思います。

なので「モチモチの木」では、まず初発の感想を書くことにしました。その方が、「モチモチの木」で話し合わせたいことに迫れるからです。では、どのような視点で初発の感想を書けばよいのでしょうか。

これまた教科書にはヒントになることが書かれています。
数字が書かれているところの下の文章です。

「モチモチの木」の場合
「モチモチの木」とは、どんな木なのでしょう。この物語には、「豆太」という男の子が出てきます。「豆太」はどんな人物でしょうか。
と書かれています。なので、今回の場合は「豆太」はどんな人物かという視点で初発の感想を書けばよいということになります。

続いて教師の範読を聞く場面です。
範読をする際には、意識する点をまず提示します。
私の中では、決まった項目があります。
1,読み方が分からない言葉にフリガナ
2,意味の分からない言葉にチェック
3,+α
上記の3っつになります。その際、鉛筆でしるしをつけながら聞くように指導しています。

今回は、「豆太」はどんな人物かを意識しながら範読を聞くように指導しました。(+αです。)
その際、初発の感想の型も示しました。
豆太は~な人だと思います。なぜなら、~だからです。
というものです。
以下、板書の写真です。

モチモチの木 第1時

初発の感想で上記のものが出てきました。出てきた感想で豆太を表している言葉に丸(オレンジ丸です)をしました。
この言葉って何を表している?と子どもに問うたところ「性格」と出ました。また、性格って一つじゃないの?と返したところ、「変わっている」と帰ってきました。そこで今回の単元のめあてを

「登場人物の性格や変化について話し合おう」

としました。
単元のめあてが決まったので、次は学習の見通しを持たせることが大事です。見通しっていってもそんなに難しいことではありません。
今回だと「性格」や「変化」を読み取るためには何を意識したらいいかなということを子どもたちと確認するのです。
確認したものが黄色で書かれているものです。「性格」や「変化」を読み取るためには会話や行動に表されている表現に注目すればいいんだよねということです。

次に「学習の流れ」です。いわゆる単元計画のようなものです。今回の学習の流れはとってもざっくりです。
性格や豆太の変化を追いたいので、場面ごとに確認していこうね。ということで場面名が書いてあります。上に書かれている数字は時間数です。
最後に交流をしたいとのことなので、交流の時間もとってあります。
学習の流れは子どもの声で作っていっています。
指導書の流れもありますが、そちらを加味したうえで子どもの声で作っています。子どもの中で活動が切れていないか、自然な流れになっているかというところをいつも意識しています。

参考までに

すがたをかえる大豆 食べ物のひみつを教えます 学習の流れ

どの授業もですが、第1時を特に大切にしています。ここで子どもが学習の見通しをもてれば、あとはどんどん子どもたちが自走していきます。

明日第2時です。「おくびょう豆太」の場面です。どうなっていくのかが楽しみです。

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