都立中受検の結果報告

遅くなりましたが、都立中高一貫校受検の結果報告です。
ちなみ2023年度は高校受験生を担当しておらず、大学受験の最終結果はまだ先になっています。また後日報告させていただければと思います。

◎結果の概要
今年度、2023年度の担当した生徒は3人
・生徒1:立川国際 ×
・生徒2:南多摩  〇
・生徒3:三鷹   〇

◎総括
例年通り、生徒3人全員には1か月で都立中の適正Ⅰ(記述問題・作文)、及び適正Ⅱ(算・社・理)の読み方、考え方、解き方、記述のやり方は全て理解させることができたと思います。
ところが、これらの合格方法が分かったとしても、二度と同じ問題が出題されない関係上、理解した方法を本番で実践できるかが都立中合格の難しさといったところです。二年に一度の割合で都立中志望の生徒を指導する機会がありますが、100%を目指しつつも、毎回4人中2~3人、3人中2人となかなか達成できないため、毎回反省です。

今年も、不合格の生徒について過去問をやらせるタイミング、解きなおしや書き直しをやらせる回数など、反省点はいくつかあります。都立中合格について、極端に言えば、「よく考える」の一言に尽きます。これを骨の髄までしみこませ、意識しなくとも問題に向かい合った瞬間に実行できるとこまで成長できるかどうかが合格のカギとなります。
「よく考える」とは結局本人が持ついわゆる「頭の良さ」であるため、やり方を全て理解し、覚えて2週間でご受け各レベルに達成する生徒もいれば、一方で3年間都立中受検に向けて塾に通っている生徒でも不合格になります。ある意味理不尽な入試形式です。生徒1は6年時の9月より受検勉強を12月までは週2~3回の授業であったのに対し、生徒2は6年時の1月中旬から10回程度の授業、生徒3は6年時の11月から5回ほどの授業で合格しました。
自分のところでは少なくとも夏休み入った段階から授業を受けている生徒であれば、100%合格してくれています。
頭の良さを伸ばすためには、本人が真剣にどれだけ頭を使ったかが重要であり、講師側としては問題の準備、適切なタイミングでの問題をやらせること、適切な採点をただひたすら実行するだけであるため、都立中合格は本当に本人の要素が大きいと思います。


◎生徒1
それでは生徒1について具体的に話して、読者の方への何らかの指針となればと思います。

生徒1の不合格の最大の要因は、これまでの自分の学習習慣、夏まで通っていた塾での授業方法の悪癖が最後まで取れなかったことです。9月以降の授業では「本文をよく読んで」「問題をよく読んで」、特に「よく考えて」を一回の問題でも軽く10回以上言っていました。それでもそれまでに身に着けた、「一つの言葉のみにこだわって、文章の意味、問題全体の内容を考えない」「目の前の数字をただ数字としてしか考えない」などのやり方が最後まで抜けませんでした。

「まずは自分で読んで、書いてある内容を理解し、書いてある通りに実行してみる」ということは都立中合格における基本的な能力であり、勝扇でもあります。このことは基本的な勉強方法としても中学生活における勉強でも十分に役立つ能力であり、中学の定期テスト・高校受験においてはこれに「基礎知識を正確に暗記する」という能力も要求されます。今後はこれら二つのことを念頭に置いて普段の生活に活かしてほしいと思います。

◎まとめ
いずれの生徒も、都立中の過去問演習を通して、文章をよく読むことの大切さ、頭を使うことの楽しさについて、十二分に理解してもらえたかなと思います。どの生徒も今後、大学受験に向けて新生活が始まります。頭を上手に使うことで効率よく勉強した結果を出せるようになります。今後、頭を使い、自分で工夫して勉強することで、勉強して目標を達成するだけではなく、部活や習い事、スポーツ・趣味などにも全力で取り組んでくれればと思います。


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