保護者からの相談2

中間テストが終わり、期末テストが近づくにつれて、本命は夏期講習に向けて保護者からの相談・質問が徐々に増えてくる季節です。梅雨の時期と呼応するかのように湿っぽい気分の保護者の心が少しでも晴れればなあと思いつつ、自分ができることは目の前の生徒・保護者に向き合うことしかできません。

さて、定期授業の依頼はまだまだですが、今年度もようやく少しずつ体験授業・相談が増えてきました。
そこで、相談に対するアドバイスについてこちらでも紹介したいと思います。

都立自校作成校志望の中3
6月頭に相談がありました。
「都立自校作成校合格のためにどのように勉強したらよいのでしょうか」との相談。
答えは以下の三点
・「定期テスト2週間前からはテスト対策」
・「1学期のテスト後~夏休み入るまでは、全教科全範囲を終わらせる」
・「夏期講習はひたすら過去問対策」
非常にシンプルな内容ですが、都立自校作成校合格のための必要最小限のことです。
もちろん、これらを実施するためのコツや注意点がありますが、それらは有料相談を受けていただいた方への機密事項ということで。もちろん、生徒本人の学力や性格に合わせた細やかなコツや注意点になっています。
今回の相談では、国立・立川・国分寺高校の過去問と、持ってきていただいた学校・塾・手持ちの問題集や参考書を使いながら説明させていただいたので、納得していただける面談・体験授業になったと思います。

以前にもここで記載しましたが、とにかく定期テストが近づいているこの時期、「全科目90点以上を取得できるよう努力を尽くすべき」だという答えのみです。正直がモットーの御崎エデュケーション、むやみやたらに勧誘いたしません。都立自校作成校を志望する生徒であれば、定期テスト対策において、そもそも塾や家庭教師の力を必要としないからです(自校作成校志望者にやたらとテスト対策授業を進める塾は売上アップの目的のみの場合が多いので注意が必要です)。逆に言うと塾や家庭教師のテスト対策授業を必要とする学力であれば、都立自校作成校合格のためには、相当の工夫と努力が必要となるでしょう。
また合格者のメンタルとして「全科目100点取りたい・取って当たり前」と思いながら、それを同級生に言うと感じ悪くなってしまうため、「100点取って当たり前」と言わない賢さも持ち合わせているところが、合格する素養を持つ生徒のすばらしさだなと毎回感心させられます。

そして「テスト後の全教科・全範囲」ですが、特に最優先事項は数学です。私立中学や国公立大学受験においてもそうですが、全勉強の3~5割ほど数学(算数)の勉強に充てる必要があります。テスト後すぐに受験勉強に取り組むことで夏期講習を安心して、余裕持って過ごせることになります。

次に、「夏期講習の過去問対策」ですが、これは「塾選びの参考にしてください」と伝えました。
「夏期講習のカリキュラムにどのように、どの程度、自校作成の入試問題が組み込まれているか」、「講師がどの程度入試問題に対応できているか」、「過去問を何年度分の問題を解く、解説を受ける仕組みが整っているか」などの考慮要素があります。大手の塾では過去問そのものを取り扱うことはいろいろと難しいですが、類似問題・同レベルの問題の取り扱いがあれば安心して通わせられる塾だと思います。塾の運営上・経営上、テキストを購入させてそれを進めていくだけの内容が多いと思います(このタイプの授業であれば先生が入れ代わり立ち代わり授業をする夏期講習においては管理しやすいからですね)。しかし、自校作成校志望者にとって出来て同然、すでにできていることが多いため、夏期講習用のテキストをやるにしても副教材での利用が賢い使い方になるでしょう。他にも夏期講習を効率よく進めるためのコツがありますが、詳しくは面談や体験授業にてお話しできるかと思います。
ちなみに、個人で運営している御崎エデュケーションでは、日比谷、西、国立、新宿、戸山、青山、八王子東、立川、国分寺の過去問5~20年分準備してありますが、志望校以外の過去問の中から難易度の低いものから順に10~15回分を夏期講習で取り扱っていく予定です。

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