保護者からの相談1
3月に受ける相談の多くは「いつから受験勉強始めれば間に合いますか」です。
当然ですが、早ければ早いほど間に合う可能性が高くなるのは当然です。
ただし、注意してほしい点は、合格可能性を上げたとしても100%にはならないということです。詳しくは2学期後半あたりに記載する予定ですが、当日の体調・当日の試験問題・当日の移動・当日の受験会場の雰囲気や環境など、本人以外の要素も合格可能性を左右する要因となるからです。
さて、今回は大学受験について話していきたいと思います。
基本的には関東圏の受験生についてです。
「いつから受験勉強を始めれば間に合うか」、言い換えれば「合格のリミットはいつか」ということですが、主に以下の7つの観点から判断される内容によってさまざまに異なります。
主たる要因としては
●志望する大学
●生徒の学力
●生徒の性格・頭脳のタイプ
●生徒の通っている学校
副次的な要因としては
●生徒の授業を担当している学校の先生の実力
●生徒の通学時間
●生徒のこれまでに学習してきた内容
大まかな基準(受験勉強を開始しなければならないリミット)としては
●東大・東工大・一橋大は高2の段階から本格的な受験勉強のスタート、高2終了時には高校の学習範囲がすべて終わっていること
●早慶上智やその他国公立大学は高3に入る春休みから本格的な受験勉強のスタート、高3の1学期終了時には高校の学習範囲がすべて終わっていること
●MARCHレベルの私大は夏休み前半で高校の学習範囲がすべて終わっていること、夏休み後半で志望レベルの1~2段階下のレベルの過去問を10~20回程度、MARCHレベルの過去問を10回程度解いて解説を受けていること
以上になります。
「高校の学習範囲がすべて終わっていること」とは、
●学校の教科書を一通り読み終わり、内容を理解していること
●単語帳など、受験に必要な暗記事項を5~6割程度覚えていること
※残りの4~5割は、正しい方法でのやきちんとした先生の授業が前提ですが、過去問演習を繰り返すうちに自然と身につくようになっています。
●学校指定の問題集を1周やっていること
以上の三点をクリアしていることをいいます。
また、保護者からの上記質問に合わせて、「どのような塾・予備校が良いか」という質問も必ず受けます。
私の答えは「生徒のタイプ・性格によってさまざまなやり方が考えられるため、まずは上記に挙げた点をふまえて無料体験を通して生徒本人が一番やりやすい方法を選択してください。」です。
ここで注意しておきたい点は、「やりやすい」ということは、「先生が優しい」「怒られない」「宿題が少ない」などの、ただただ授業の時間をなんとなく過ごしやすいということではありません(もっとも難関大志望者でごまかしながら塾・予備校に通っている生徒はほとんどいませんが)。「やりやすい」とは、「合格までのスケジュールが具体的かつ詳細に指導してもらえる」「入試問題を理解させてもらえる」「合格に直結する勉強のやり方がわかる」など、個々の科目の指導や解説がわかりやすいだけではなく、合格するための道筋がはっきりわかるよう総括的な指導もできるということです。
様々な塾・予備校を比較検討している方は、上記の点を参考にしてください。
もっとも、一番良い判断方法は生徒本人の感覚に従うことが一番だと思います。
また、合わないと思ったら夏休み前半まではすぐにでも変えるべきだと思います。
現に自分のところには夏休み後半から冬休みまで、他塾・他の予備校が合わずに来ることも毎年のようにあります。
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