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東芝ブレイブルーパス東京 2024年度新加入選手について

 2024年2月1日、ブレイブルーパス東京より2024年度の新加入選手の発表がありました。昨年度に引き続き、新加入選手について(自分が知る範囲で)紹介して行きたいと思います。


2024年度新加入選手一覧

 2月1日に新加入選手として発表があった選手は以下8名です。
 ブレイブルーパスらしいチームマンが揃っていて、今季もまた素晴らしいリクルーティングという印象です😊 チームが劣勢な場面やプレッシャーを受ける場面で泥臭く体を張ることを厭わない選手ばかりなので、デビューが待ち遠しいです🔥

  • PR 原渕修人選手

  • PR ヴェア・タモエフォラウ選手

  • LO/FL/No.8 尹礼温選手

  • LO 亀井茜風選手

  • FL/No.8 アフ・オフィナ選手

  • SH/SO/FB 池戸将太郎選手

  • WTB/FB 石岡玲英選手

  • UTB ステファーナス・ドゥトイ選手

※チーム公式からのアナウンス順&掲載順

PR 原渕修人選手

生年月日:2002年3月7日
身長・体重:177cm 108kg
出身地:大阪府
経歴:摂津高校→摂南大学
学生時代を共にした先輩選手:高城選手

 原渕選手はタイトヘッド・プロップ(3番)として大学2年生から公式戦に出場。その後3年生、4年生時は不動の3番として摂南大学のFWを牽引してきました。また3年生からはスクラムリーダーを務めた生粋のスクラム職人です。
 中学まで野球でピッチャーをやっていて高校からラグビーを始めた経歴の持ち主で、野球の経験や高校時代の猛練習により高いハンドリングスキルも有している選手です。4年生時にはモールから抜け出してトライを取る場面もありセットピースでの活躍が楽しみです!

 摂南大学と言えばブレイブルーパスと縁が深い瀬川監督が率いられていますし、また原渕選手が大学1年生の時にはLOの高城選手とも同じチームでした。同志社大学から東京サンゴリアスに入団した山本敦輝選手とは学生時代から対面同士でスクラムを組み合った間柄ですので、いずれ府中ダービーで再戦する日が来ると思います。さらに磨きをかけて相手を圧倒するスクラムを組んで欲しいですね🔥

(原渕選手をもっと知りたい方はこちらも併せてお読みください↓)

PR ヴェア・タモエフォラウ選手

生年月日:2001年11月5日
身長・体重:186cm 123kg
出身地:ニュージーランド オークランド
経歴:札幌山の手高校→京都産業大学
学生時代を共にした先輩選手:ラウシー選手

 続いて原渕選手と同じタイトヘッド・プロップ(3番)のタモエフォラウ選手です。
 生まれはニュージーランド北島オークランド(ピアス選手と同郷)で、トンガ人のお父さんとサモア人のお母さんの間に生まれました(モウンガ選手と両親の国籍が一緒)
 5歳から12歳まではバレーボールをやっていてラグビーは13歳から始めて、高校生の時に来日し札幌山の手高校に入学。そこで頭角を現したことから同校OBで境遇が近しいリーチ・マイケル選手になぞらえてリーチ2世と表現されることもあります。
 大学は京都産業大学へ進学し1年生の時から試合に出場。大学3年生まではNo.8での出場が主でしたが、大学4年生からはタイトヘッド・プロップへ転向しています。関西王者京都産業大学はタイトヘッド・プロップが前に出る形のスクラムを組む伝統があり、その要となる3番は京産大のエースナンバーとされていて、4年生の時は背番号に相応しいエースとして活躍しました。
 プレーとしては、強くて大きいフィジカルを活かした前に出るフィールドプレー、そしてセットピースでの強さが特徴だと思います。ブレイブルーパスのセットピースに慣れるまで時間がかかるかもしれませんが、フィットした時の爆発力は今から大変楽しみです🔥

 ちなみにニックネームは「クマ」、6人兄弟の長男でブレイブルーパスからの収入は妹の看護師学校の学費に充てる家族思いの人間的にも素晴らしい選手です!

(タモエフォラウ選手をもっと知りたい方はこちらも併せてお読みください↓)

LO/FL/No.8 尹礼温選手

生年月日:2001年6月30日
身長・体重:184cm 100kg
出身地:大阪府?
経歴:大阪朝鮮高級学校→帝京大学
学生時代を共にした先輩選手:マクカラン選手

 続いては大学王者帝京大学のハードワーカー尹選手です。尹選手は大学2年生時から主にLOとして出場。リザーブとして出場する際は20番の時もありましたが4年生時はずっとLOとして帝京大学の超大学級のラグビーを牽引しました。
 プレーとしては元々BK(高校時代はFB)であったこともあり、走力がありボールキャリーの強さ・速さがあります。またセットピースやコンタクトでも強さがあり、DF面でもかなりの強さがあると感じます。2023年度大学選手権準決勝では天理大学の激しいアタックに対して良いDFを見せていたと思います。
 身長が180cm台とLOとしてはやや小さいため、ブレイブルーパスではバックローとしても登録されています。走力がある選手なのでオープンサイド・フランカー(7番)が合うのではないか、と個人的には考えています。
 大学時代から高い強度でプレーしてきた選手なので早々にデビューする可能性もあるのではないかと予想しています😊

(尹選手をもっと知りたい方はこちらも併せてお読みください↓)

LO 亀井茜風選手

生年月日:2001年6月12日
身長・体重:193cm 110kg
出身地:長崎県
経歴:長崎北陽台高校→明治大学
学生時代を共にした先輩選手:森勇登選手、児玉選手(現秋田NB)

 続いては尹選手と同じく大学までLOで活躍されてきた亀井選手です。亀井選手も大学1年生から名門明治大学のメンバーに入るくらいの実力者で、ご存知の方も多いのではないでしょうか。出身は長崎県で、小学4年生からラグビーを始めてキャリアを積んできました。高校は長崎北陽台高校なので中尾選手の後輩にあたります。
 明治大学では主にフィニッシャーとして試合後半で投入される起用が多かった選手ですが、フィジカルも強くハードワーカーであるので、相手チームにとっては脅威だったと思います。本人の弁からも泥臭い低いプレーが得意ということでブレイブルーパスにも合っていると思います😊
 早稲田大学から静岡ブルーレヴズに入団した岡崎颯馬選手とは高校時代は同じチーム、大学時代は明治・早稲田というライバル関係で常に切磋琢磨してきた間柄ということなので、彼らがリーグワンでの再戦する日が楽しみです!
 ちなみに亀井選手、動物や虫が大の苦手で一切触れないとのこと。ワルい先輩に意地悪されないか心配です🥺笑

(亀井選手をもっと知りたい方はこちらも併せてお読みください↓)

FL/No.8 アフ・オフィナ選手

生年月日:2000年6月18日
身長・体重:187cm 113kg
出身地:トンガ
経歴:東海大福岡高校→東海大学
学生時代を共にした先輩選手:木村選手

 続いては東海大のハードワーカー、オフィナ選手です。トンガ出身で11歳でラグビーを始めて高校から来日した経歴を持っています。東海大学の木村監督がトンガに行って、オフィナ選手を直接日本に来るように勧誘したと言われています。
 監督の期待に応えてオフィナ選手も1年生時からメンバー入りして主に6番FLとして出場。4年生時の終盤では4番LOとして出場しています。また4年生時は副将も務めました。
 プレーの特徴はなんといっても強力なフィジカルを活かしたボールキャリー。シャノン・フリゼル選手にスタイルが似ているかもしれません。
 大学選手権準々決勝では天理大学が素晴らしいタックルを連発して東海大を圧倒する中で、オフィナ選手は奮戦し敗戦がほぼ確実になった試合終盤まで全力で戦っていました。ラガーマンとしての持ち味もさることながら試合終了のホイッスルが鳴るまでオールアウトする姿勢が素晴らしい選手です🔥

(オフィナ選手をもっと知りたい方はこちらも併せてお読みください↓)

SH/SO/FB 池戸将太郎選手

生年月日:2001年6月3日
身長・体重:180cm 90kg
出身地:東京都
経歴:東海大相模高校→明治大学
学生時代を共にした先輩選手:森勇登選手、児玉選手(現秋田NB)

 明治大学からは先に紹介した亀井選手に加えてBKで複数ポジションをプレーできる池戸選手も加入しました。
 池戸選手は小学1年生からラグビーを始めて高校1年生時にSH、2年生からはSOとしてプレー。明治大学進学後は1年生からメンバー入りを果たし、1年生時はSO、2年生・3年生時はリザーブ起用が中心でした。4年生時はFBとしてスタメンに定着し、明治大学の素晴らしいBKのアタックを牽引しました。
 SH/SO/FBでプレーできるユーティリティの高さに加えてどのポジションでもゲームメイクできるので、戦術理解度も高くいずれはチームの司令塔として活躍してくれるのではないかと思います。。ショットも蹴ることができ、また縦に速く鋭いランもあるので局面ごとに池戸選手の持ち味を出したプレーに期待したいです🔥
 そんな池戸選手ですが、目標とする選手の1人がブレイブルーパスの松永選手ということで、ぜひ身近で多くを学んで成長して欲しいですね😊

(池戸選手をもっと知りたい方はこちらも併せてお読みください↓)

WTB/FB 石岡玲英選手

生年月日:2001年9月22日
身長・体重:177cm 80kg
出身地:奈良県
経歴:御所実業高校→法政大学
学生時代を共にした先輩選手:ー

 続いてはこの世代を代表する選手の1人である石岡選手です。幼少期はアイスホッケーをやっていた石岡選手ですが、小学5年生からラグビーを始めて御所実業3年生の時には花園準優勝に貢献しました。
 法政大学進学後は1年生からレギュラーに定着し1年生時はWTB、2・3年生時はFB、4年生の時は主にWTBで主力として活躍。4年生の時は主将を務め、法政大学を6年ぶりの大学選手権出場に導きました。

 プレーの特徴はラン、パス、キックいずれも高いスキルを持っていて、特にキックはロングキックを蹴ることが出来るので自陣からでもPGが狙えます。また連携も非常に良く、DFも体を張ってプレーしますし、全てのスキルがハイレベルな選手です。また自ら「人間力」を学び続けると宣言されていて、リーダーシップも高く、将来が大変有望な選手だと思います😊

(石岡選手をもっと知りたい方はこちらも併せてお読みください↓)

UTB ステファーナス・ドゥトイ選手

生年月日:2001年3月23日
身長・体重:185cm 96kg
出身地:南アフリカ
経歴:パール・ジムナシウム高校→流通経済大学
学生時代を共にした先輩選手:ー

 今回新加入が発表された選手の最後がドゥトイ選手です。南アフリカのパール・ジムナシウム高校を卒業後に来日した選手で、流通経済大学では主にリザーブから出場することが多かった選手です。
 自分はほとんどプレーを見たことがなく、特徴がまだ掴めていないのですが、例えば昨年の早稲田大学戦では13番CTBとして出場してトライやコンバージョンキックを決めています。
(参考動画:白13番がドゥトイ選手)

 身体が大きく、現在ブレイブルーパスのBKにいる外国人選手に近い印象です。左利きでキックも蹴ることが出来るので、ユニークな存在になりそうです。南アフリカにいた頃はトライをよく取っていたようで、決定力の高さも期待したいですね😊
 ポジションとしてはUTBということでCTB(12,13両方)とFBなどでプレーが出来るようです。
 ちなみに南アフリカでは若く将来有望な選手が早々に国外(ヨーロッパや日本)に行ってしまうことが問題視されつつあり、現地の記事ではドゥトイ選手の日本留学も記事になっています。南アフリカでプロスペクトであったということだと思うので、そのポテンシャルを存分に開花させて欲しいですね🔥


※新加入選手の紹介は以上となります。追加発表があったら随時追加予定です。

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