季節は今、日本酒デスネ!

日本酒その1
焼酎について、あれこれと書き込んできましたが、やはり、この季節は日本酒!!元日は朝から日本酒が、男らしい…なんて今回は日本酒です。

日本酒(にほんしゅ)は、主に米を原料として作られる日本の伝統的な酒です。日本では古くから飲まれており、酒造りの歴史も古く、技術が発展してきました。日本酒は、品種や地域によって味わいが異なるため、多様な種類が存在しています。

日本酒の主要な特徴は、米と麹(こうじ)という発酵菌を使って作られることです。まず、米を蒸して麹と混ぜ、麹菌が米のでんぷんを糖に変える発酵を行います。その後、麹菌と酵母を加えて二次発酵を行い、アルコールが生成されます。このような製法によって、日本酒は独特の風味や香りを持ちます。

日本酒は、一般的にアルコール度数が15〜20%程度であり、辛口から甘口までさまざまな味わいが楽しめます。また、冷酒や燗酒(かんしゅ)として飲まれることが一般的ですが、最近ではカクテルや料理にも活用されることもあります。

杜氏(とうじ)と呼ばれる酒造りの職人が、技術や経験を活かして日本酒を作り上げます。彼らは季節や気候に合わせて酒造りを行い、日本酒の品質を追求しています。

日本酒は、日本の文化や伝統を象徴する飲み物としても知られており、世界中で愛されています。日本酒は、日本を訪れた際にはぜひ試してみるべきおすすめの飲み物です。

酒米は、大粒で米の中心の心白と呼ばれる白い不透明な部分が大きいのが特徴で、通常食べる米に比べ非常に酒造りに適しています。
一方で、米の生産者にとっては、「栽培が難しい」「収量が低い」といったことから、非常に手間がかかります。

ここまで、長々と能書きにお付き合い頂ありがとうごさいます。
さて、本題。日本酒を選ぶとき、何を目安にしていますか?
例えば、「料理」「季節」「甘口、辛口」等々有るかと思います。
私が日本酒を選ぶときの基準になるのが、『酒米』です。そこそこ好きな銘柄の基準(酒造元)的なお酒をいただいてから私好みの『酒米』で醸したお酒を選びます。

その中で、今年この冬のお気に入りを書き記してみます。
先ずはこの酒

富久千代酒造 鍋島

佐賀県鹿島市の「富久千代酒造  鍋島」の『赤穂雄町』を使った純米大吟醸、これがイチオシ。
酒米、雄町について少々…

雄町」は、1859年(安政6年)に備前上道郡高島村字雄町(現岡山市中区雄町)の農家が発見した酒造好適米で、生産量の約95%を岡山県産が占めています。
栽培が難しいことから一時は生産量が激減し‘幻の米’と呼ばれるようになりましたが、酒蔵の根強い要望により再び生産量が回復し、近年では広く全国の酒蔵に愛用されるようになりました。
栽培だけではなく酒造りも難しいといわれる雄町は大吟醸酒に用いられることが主流でしたが、最近では雄町特有のふくらみのある味わいを活かした柔らかな純米酒なども増えています。
また、「雄町」は、現在広く普及している酒米「山田錦」や「五百万石」のルーツとなった品種です。

そして、鍋島シリーズからもう一品

愛山


愛山は1949年に兵庫県で育成されました。
酒米の王様、山田錦と雄町を祖父母とし、その両親の名前一文字ずつをとって「愛山」と名付けられました。

葉いもち抵抗性は低いが、高い酒造適正を保ちつつ強い耐倒伏性を獲得しています。晩生で、山田錦以上の千粒重(28.3g)を持つため、倒伏しやすく栽培もたいへんな米です。

栽培が難しいこともあり、生産する農家も少なかったのですが、灘の剣菱が契約栽培を続け、この品種を守り続けてきました。

心白発現率は山田錦よりも高いのですが、心白が非常に大きいため高精白にすると砕けやすく、また溶けやすいため雑味が出ることもあります。

濃醇な酒になりやすいのですが、米の特徴をよく把握して上手に造ると独特の風味のある酒が出来ます。

近年多くの酒蔵注目、需要が急増していますが、高価格な酒米です。
そんな素晴らしい酒米を産んだ所はと云うと

岡山県です。
全国の中でも一年間の日照時間が長く「晴れの国」として知られており、また、豊富な水量、穏やかな風といった気候風土から、栽培が難しい酒米の生産に適した地域です。

長々とお付き合いありがとうございました。
次回の酒選びの時は、「酒米」で選んでみてください。納得がいくかと思います。

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