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スイミングに通うメリット

近年、小学校で教える水泳が民間委託となりつつあります。そもそも体育で水泳の時間というのがない学校もあるそうです。
そこで、選手、指導者として25年以上に渡って水泳に携わってきた私が考える泳ぐことのメリットをまとめてみました。

1.全身の筋骨格を動かすことができる
水泳は上半身や下半身を連動した運動が基本動作のため、体幹を含めた全身運動のスポーツです。
加えて、肩甲骨周辺や腰背部などの小筋群も動かす運動のため日常生活でほぐしにくい場所へ刺激を与えることが可能です。
そのため、水泳以外のプロスポーツ選手でも水泳トレーニングをメニューに入れたりしている方もいらっしゃいます。

2.消費カロリーが高い
全身運動という話をしましたが、その結果としてエネルギー、いわゆるカロリーが消費されます!
しかし、理由はそれだけではなく、公共のプールが水温28-31℃で体温より低い設定のため浸かっているだけでも身体を温めようとエネルギーを使います。
よく「プール入っただけなのに疲れたー」って言う方、いらっしゃいませんか?理由は"コレ"です。

3.呼吸器系が鍛えられる
単純に「息を止めたりするから鍛えられるんでしょ?」と思っている方、もっとしっかりした理由があるんです。
それは"水圧"が関係しています。水深が浅くても水の圧力がかかります。息を吐く時には水が胸郭部分を押してくれるのでスムーズに吐くことができます。一方で、息を吸う時には胸郭で水の圧力を押し出して、息を吸わなければいけないため呼吸筋が鍛えられるんです!

4.自己効力感を高められる
水泳は"できる"、"できない"が明確なスポーツです。採点競技であるフィギアスケートやダンスと違い、「平泳ぎが泳げる」、「タイムが○秒早くなった」など自身の成長がはっきりと分かります。そのため、練習によって成果が出た際には自信につながり、健康関連のQoLの向上へつながります。

5.水難事故を防げる可能性が高まる
海やプールでの事故は毎年のように発生しています。事故の多くの原因は自分の泳力を過信してしまうことや、体調管理が出来ていないことによるものです。
もちろん100%事故を未然に防ぐことはできませんが、自分の泳力や体調を知っているだけでも確実に事故が減ります。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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