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【相席屋】大変身した男 前編

アラフォーバツイチのさくらです。

このエピソードはコロナ禍前。私、職場の後輩ちゃん2名の計3人で相席屋に行ったときのお話。

当時で
私:30代半ば
後輩ちゃん①:30歳過ぎ
後半ちゃん②:20代後半
というラインナップでした。

相席したのは3人の男性でいずれも30代半ば~後半。スーツ姿。全員、中小企業の経営者か後継者だそうです。そういうのの集まりあるやないですか?ロータリークラブとかライオンズクラブとか。そういう繋がりの方々。

意識高い系というか、チャラいというか、、、そういう雰囲気を漂わせてるんで、話は弾みました。おのおのLINE交換してその日は解散。

その中の1名に気に入られて、その後、熱心に誘われる展開に。この後、大変身を遂げるので、
変→かわる→川田さん
と命名します。

川田さんってこんな人

36歳。地元では有名なお産物屋さんの2代目。
推定身長167cm。肩幅広く、短足。
堀深い、目がぱっちり、顔面偏差値高め。
THE陽キャ。

相席屋以降の初コンタクトは、川田さんが例の経営者の会合に出て、帰りに仲間でダーツバーにいるから来ないか?と誘われて。

そんな感じで何回か。ちゃんと予約してご飯に行くと言うよりは、川田さんの仲間に混ざったり、時にはサシでバーで軽く飲んだり。

川田さんマメで毎日、何通も何通もLINEしてくる。基本は俺通信なんですが、会社の社員旅行に行けば、実況中継かよとツッコミ入れたなるくらいに、「今これしてる」、「今ここに来てる」と写真付きで。

若干、面倒ではあるが、まぁ悪い人じゃないし、テキトーに返信してました。無邪気で可愛いなーくらいの印象。

男としては全くタイプではない。明るくてオモロイあんちゃんって感じ。

犬で例えると、私はセントバーナードとか、せめてゴールデンレトリバーみたいな男性が良いんだが、川田さんは豆柴かコーギーみたいな。

んで、ある日。

その日も川田さんは若手経営者の会合でベロンベロンに酔っぱらってまして、会合後に私と合流したいと。

お会いした時には完全に仕上がってました。こっからいつもみたいに飲むっつったって、あーた、もう一滴も飲めないでしょ?

で、たぶん、普通の方の思考回路、貞操観念、常識からしたら、完全に何言ってるか分かんないと思うんですが、

バー行けないから

ラブホ行くことにしたんです。


何でですかね。うーん。これといって理由はないんですけど。

あえて理由を挙げるとするなら、

川田さんがめちゃめちゃホテルに行きたそうで、どうしても断りたいと思うほど嫌いでもないし、

ワンナイトしたとして、その後でストーカーになったりするような執念深い男ではなく、いたって軽薄という意味で安全そうだし、

何かその日、ムラムラしてたし、暇だったし、

ちょうどそういう相手(手駒)がいなかったし、

まぁ何となくです。

んで、ホテルに着いたけど、あいにく満室で。週末でしたし。少し待てば清掃が終わって入れる部屋があるそうなんで、待ち合いで部屋の準備が終わるのを15分くらい待っていました。

完全素面の私とべろんべろんの川田さん。テンションの差が激しい。ぱいおつ揉んでくるのがウザい。もうすぐ入室するんだからちっとは待てやと思う。

で、この時に僅かに違和感がしたんですが、、、

このね、女の第六感というか、何か変、違和感って当たるのよね、、、

違和感とは、

ラブホのチェックイン手続きがたどたどし過ぎた。

え?

川田さん若い経営者でブイブイ言わせてて、夜の帝王的に、いっつも繁華街に繰り出してて、ワンナイトなんてお手のもの。

じゃないんスか?

酔っぱらって手元が定まんないだけかな?

この時はその程度の認識で、この違和感をスルーしちゃったんだよね。

てゆーか、もし嫌な予感をもっとひしひし感じてても、ここまで来たら「帰る」って言いにくいけどね。

【続】




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