彼氏に冷める瞬間 その3
アラフォーバツイチのさくらです。
マッチングアプリで知り合って、付き合って10ヶ月のタカシさんへの愚痴の続き。
私は20代前半で結婚、出産。20代半ばで離婚。
以降はシングルマザーとして子育て、仕事と、毒親への仕送りと借金返済、元旦那の義実家に出してもらった私の大学費用の返済など、
様々な責任に押し潰されそうになりながら、必死に耐え、たった一人で色んなものを背負い歯を食い縛り頑張ってきた。
息子たちは大学進学のため家を出て一人暮らしを始め、直接的な世話は必要なくなった。あと2年ほど、学費と仕送りをすれば良いだけ。
毒親とは縁を切った。
誰かのために生きるねばならぬも、もう少しなのだ。
あと少しで、私は色々な責任から解放され、人生ではじめて自由になる。
もうしがらみとか、責任とか、要らんのよ。
私は去年の年収も1,600万円を越えており、自分一人で悠々自適に暮らせるのだ。医療従事者だから、自分の老後にどう備えれば良いかも、分かりまくっている。
私は老後に息子の世話になる気は毛頭ないが、入院したときの書類のサインだとか、介護保険意見書の提出作業、死んだときの火葬手続きとかはやってくれるだろうから心配はしていない。
でも、
タカシさんと結婚したとしたら?
タカシさんは80代の父、70代の母と同居だ。今後、転倒して骨折したとかを機に入院したり、認知症が進んだり、要介護になっていくだろう。
シングルパパで、月の半分は夜勤のタカシさんは、息子さんたちが0歳の時から両親と同居で子育てを手伝ってもらったのだ。それこそ20年。
息子さんが一人立ちするからと、いまさら高齢の両親と同居を解消して、好きな女と暮らしたいからと家を出るのは、流石に身勝手というものだろう。
タカシさんには兄弟、義姉、義妹もいるが、介護の中心は独り者のタカシさんが担ってくれると期待しているだろう。
結婚して、私に両親と同居して欲しいらしい。
タカシ「家をさくらが住めるようにリフォームしても良い。」だってさ。
マジで勘弁してほしい。
まだ実子の子育てを手伝って世話になった義両親ならともかく、
「はじめまして。介護しますね。」
って、私はそんなにお人好しではない。
タカシ「それなら、家を出ても良いと思ってるし。」
だから、高齢の両親のことはどうすんのって言ってんのよさ。
私「結婚うんぬんの前に、ご両親が要介護になったら、今みたいに外泊しては私に会うの無理になるよ?夜間、目を離せなくなるから。」
タカシ「実家にさくらに居てもらって、両親の介護は俺がするから。」
私は潤沢な資金で便利な一等地にお気に入りの部屋を借りて、おしゃれな独り暮らしができるのに、
なぜ、タカシさんの実家に住んで不便な思いをしなきゃならんのだ?
だいたい絶対にタカシさんの両親の介護を手伝ったり、家事をする羽目になるだろう。
さらにタカシさんの息子さんがフリーターで実家暮らしで自立していなかったり、個性的な親戚がいたりと、タカシさんの周囲の人間関係は不安材料には事欠かない。
しかも私とタカシさんは同い年なので、生物学的に先に老いるオスであるタカシさんを私が介護する可能性の方が高い。
もう、タカシさんとの結婚など、私にはデメリットしかないのだ。
私「今が楽しかったら良いじゃダメ?先のことは考えたくない。」
タカシ「プロポーズする前から断られてるやん。」
先のことを考えると、鬱々とした考えしか浮かばない。プロポーズなんかされたくない。
妙齢の彼女に結婚を迫られる男性諸君も、似たような圧迫感と閉塞感を感じるのではないだろうか。
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