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隣の県から来た応援ナース

会社員を辞めた私。
コロナの医療調整班の仕事を保健所で始めた。
ここでは、毎日隣のデスクに座る人が違って物凄く楽しい。

今日は、コロナ陽性者の届けが上がった方への健康観察のお仕事だった。

私の座るデスクの右隣、細くてとても可愛らしい女性が座っていた。

「初めまして。初めて健康観察の仕事になりました。わからないときは教えてくださいね。」と挨拶をした。

「私も日は浅いんですけど何かあったら聞いてください。」と可愛らしく笑う彼女。

同じ女性から見ても可愛すぎてお友達になりたいタイプだった。

彼女はお隣の県からの応援ナースで3ヶ月の期限付きで来ていた。

お隣の県に住んでいるがなかなか遊びに来ることはなかったようで、観光に行けました!と話していた。

彼女がこのコロナ関連の保健所の仕事をするようになり、同じような応援ナースの看護師と友達になったと話していた。

その友逹は有名企業のナースの募集を見つけ、正社員で採用になったそうだ。しかし、すぐにその企業を退職して保健所のコロナ関連の仕事に戻ってきたらしい。

採用された企業ナースは夜勤がないため、報酬が少なかったこと。そして、コロナ関連の仕事の方が報酬が高かったという理由だった。

このコロナ関連の仕事をしていると報酬面や業務内容から医療機関の仕事には戻りにくいというのが本音だ。

医療機関の仕事の多忙さ、夜勤の仮眠の少なさを考えると誰しもそう思うかもしれない。

リアルな看護師の本音。

コロナの仕事が終わったら、今後どうするのか?

隣の県から来た彼女は地元に戻り、医療機関でまた働くのか、応援ナースとして全国を回るのか真剣に考えていた。

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