【管理監督者編⑨】

・クレーム対応AIシュミレーション導入の可否

 最近TVニュースで、「AIによる顧客クレームのシュミレーション」を導入する企業が増えているとありました。
 
 実際にアナウンサーが体験した感想は、「AIとわかっていても、グサッときますね」と非常に暗い顔でのべていました。
 昨今AIの進歩は凄まじく、人類にとって有益なツールであることは、疑いようがありません。使い方を間違わなければ。

 私自身、このAIシュミレーションを体験したことがないのですが(ないのかよ)(笑)、ひとつ気がかりがあります。

 その導入目的です。

 新入社員など、クレーム対応経験がない、または少ない人に、「クレームに慣れる・免疫力をつける」ことが目的なのでしょうか。
 
 または、ああ言えばこう言うAIに打ち勝つまで、トレーニングをするのでしょうか。

→どちらにしても、まったく意味がありません。
 なぜなら、対症療法にすぎないからです。

 クレーム対応は「」が基本です。
 
 現実のクレーム対応の現場で、クレーマーはAIの比ではありません。

 大声・強面・威嚇・威圧・急変・大柄体型・チンピラ風・荒っぽい言葉遣いなど、きりがないほど、様々なファクターが絡んできます。

 また、この「AIシュミレーション自体」にプレッシャーを感じ、ストレスになる方が出てくる可能性があります。これが苦痛になり、休職や退職になれば、本末転倒、元も子もありません。

 弊社の講習会では、クレーム対応マニュアル作成や、作成手法をレクチャーする際も、過去事例検証などのディスカッションは行いますが、「クレーマー役・スタッフ役に分かれてロールプレイング」などは行いません。
 
 なぜか?

「私が受講生の立場なら、やりたいと思わないから」です。

 上司・先輩・同僚・部下・後輩、だれが相手で、どちらの「役」になっても、「言い過ぎちゃぁまずいよな」とか、「大人しければ、真剣にやれ」とか注意されるかな、どうしよう。そんなことばかり考えてしまい、身につかないからです。

 でも、だからといって「ぶっつけ本番」では教育にならないのでは?

→もちろんです。

 弊社【カスタマーハラスメント対策事業所内講習】では、クレーム対応営業技術をしっかり習得していただけます。トレーニングに際し、プレッシャー・ストレスを感じず、嫌にもならない方法です。




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