29.常に目標のために自己客観視を利用しよう。【FX専業トレーダーへの道】
人間が動物より優れている部分とは何か?
無論、「理性の存在」である。
ただ、これを更に具体化すると、「メタ認知能力」であると言うこともできるだろう。
要するに「自己を客観視する能力」である。
かたや本能の赴くままに、主観的にしか行動することしかできない動物に比べて、人間は自身が相手からどう見られているのか、または自分が今どういった状況にあるのかを、自らの頭で考えることができる。
これこそが、人間と動物の一線を画する最大の要素だと私は考えている。
しかし、機能自体が備わっていることは、必ずしもその機能を使いこなせていることの証左にはならない。
iPhoneにも様々な機能が搭載されているが、それら全てを日常的に遺憾なく発揮させている人は、一体どれ程いるだろうか。
むしろ、iPhoneの機能の全てをまだ知らない人の割合の方が多いのではないだろうか?
要するに、「自己客観視」は「私たち人間に予め備わっている機能の一つ」だが、それを使いこなせている人は少ないのではないか、という話である。
人によれば、自己客観視という存在にすら気付いていないかもしれない。子どもが良い例である。
何も、私は自己客観視の存在に気付いていない人に対してヘイトを向けたいわけでもなく、警鐘を鳴らしたいわけでもない。そして子どもはめちゃくちゃ好きである。
ただ、私たちが何らかの目標を達成したいのであるならば、絶対に「自己客観視」の機能を存分に使わなければならないのである。
では訊こう。
あなたは普段から意識して自己客観視をすることができているだろうか?
先に私から言うと、先週までの私は「YES」であり「NO」だった。
自分は自己客観視ができる人間だ。
人と会話する時は言葉に細心の注意を払うし、相手に邪険にされた時も「自分に非があったかもしれない」と直ぐに自らの行動を振り返るし、隣の席の女の子がシャーペンを貸してくれた時に「あっ、これ絶対俺のこと好きなやつだ」という気持ちを抑えて「絶対にそんな事はない、そもそも俺に惚れられる理由がない」って自分を戒めていたし、ちゃんと自己客観視できてる。
ずっとそう思って生きてきたが、今の自分に言わせれば傲慢も甚だしい、勘違いも良いところである。
何故か?
普段の行動が自分の目標と合致していなかったからである。
前述した私の例は紛れもなく自己客観視であり、その点に関してとやかく言うつもりはない。
しかし、目標に対しての自らの行動はどうか?
口八丁に「専業トレーダーになりたい」と吹聴して回る割には、家でダラダラとゲームをし、ポテチを食い、テキトーなトレードを繰り返し、そこで負けた悔しさをポルノで発散する。
この状態の何処に自己客観視が存在するのだろうか?
ここから私が一番伝えたいメッセージとは、
「いかに普段の生活において自己客観視ができていようとも、目標達成に直結する形で自己客観視ができていない限りは、目標を達成することは100%不可能」
これである。
「FXの勉強をする」と一口に言っても、トレード手法や資金管理、メンタル管理と分野は多岐に渡り、それらの勉強方法自体もこの世に数多存在している。
なのに、それらを考えることなく、ただ漫然とFX関連の動画コンテンツを見て「あぁ〜今日も勉強頑張ったなぁ〜」と満足する。
いつのまにか動画を見ることが目的になっている。
トレード日誌を取る際も、チャートのスクリーンショットを撮って、プリントアウトするだけで満足する。
いつのまにかスクショをコレクションすることが目的になっている。
心当たりはないだろうか?
こんな中身の無い、自身の成長が一ミリも起こっていない行動に、絶対に満足感を覚えてはいけない。
ちなみに、これらの「自身が成長するためではなく、自身が精神的に満足するためだけの行動」のことを、海外では「メンタルマスターベーション」と呼ぶらしい。
まさに言い得て妙である。
満足しているだけではダメなのだ。
私たちが目標に向かって成長するためには、目標に近づくような行動を取り続けるしかないのである。
そして、それを可能にしてくれるのが「自己客観視」なのである。
「今現在の自分の1日は、目標とは全く関係のない、非生産的で、中身の無い行動ばかりで埋め尽くされていないだろうか?」
毎日このように考え、あなたの目標のために自己客観視を使ってみよう。
この自己客観視において、あなたの目標と今現在あなたがとっている行動との間に大きなギャップを感じて、あなたが今現在に対して不満を覚えることができれば、そこから初めて本当の意味で目標に向けて走り出すことができるだろう。
いかがだったでしょうか。
目標に対して自己客観視を使うことができれば、マジで最強になれると思います。
要は、目標達成に関係のない行動を取りづらくしてくれるんですよね。
FXの勉強と言って、FXの動画コンテンツをダラダラ見る。
これって個人的には本当にあるあるだと思うんですけど、どうですかね?
いや、FXの動画コンテンツで勉強する事は全然間違ってないんですよ?
ただ「テキトーに見てた割に成長した気になる」ことが問題なんですよね。
それでは残念ながら成長しないんですよ。自己満に該当しちゃうわけなんですよ。要するに精神的オ◯ニーなんですよ。
これが逆に、本気でFXで稼げるようになりたいけど、そのために自分に足りないものが資金管理力だと予め把握していて、そのために資金管理に関連するFXの動画コンテンツを見る。その間にメモを取るなり何なりして、実際に自分の資金管理方法として取り入れてみる。
これだったら何の問題もありません。
①「FXで稼ぐ」という目標があって、②そのために自分が足りていない要素「資金管理力」を、③動画コンテンツで勉強する。④そして実際に試してみる。
自分の目的、弱点、取るべき行動が明確で、しっかり自らを俯瞰的に見ることができています。
このように、「目標達成に向けて一貫した行動を取りやすくすること」こそが、「目標に対して自己客観視を利用すること」だと私は思います。
今回少し難しい内容でしたが、より分かりやすく言うと、
「テキトーに行動することで、実際は成長していないのにもかかわらず成長した気になって満足するのだけはやめとけ。」
これです。
これだけは避けてください。
で、実際に避けるためには、
①目標
②目標達成のために必要な要素
③必要な要素を取り入れる手段
④取り入れた上でどのよつにして実際の行動に落とし込むか
これら4つの要素を全て明確にしましょう。
そうすれば、自分のやるべきことが常に見えている状態なので、必然的にちゃんと目標に沿った中身のある行動を取り続けられやすいです。
そして、この4つの要素を定期的に見直しましょう。
1ヶ月毎、1週間毎、一日毎でもいいです。
これら一連の行為こそが、私の言うところの「常に目標のために自己客観視を利用する」ということでした。
…まあ言葉は小難しいし覚えなくて大丈夫です。このやり方さえ知っていれば問題ないです。
ということで、今日はこの辺で。
最後まで見ていただき、ありがとうございました。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?