絶望的に人を信じられない時に観たいアニメ
どうも〜うめちゃんです
魔法使いの嫁のシーズン2の2クール目が良すぎて情緒がおかしくなったので、言葉で整理したいと思います
魔法使いの嫁は、普通の人は目に見えないものが見える少女チセが誰からも蔑まされ、行き着いた先で魔法使いの人外に買われて弟子兼嫁になるという衝撃の展開から始まるファンタジー系のアニメです
シーズン1では精霊や竜などファンタジックな世界観を存分に味わえましたが、私的にはシーズン2のひょんなことからチセが学生生活を送ることになったカレッジ編が好きです
そこにはさまざまなシガラミを抱えた魔術師の卵の生徒たちが集まっていますが、中でもチセはかつて自暴自棄になっていた自分と同じ目をしたフィロメラという少女が気になります
このフィロメラちゃんは見るからに闇を抱えているのですが、チセがいくら手を伸ばしても助けようとしても、目を伏せて走り去ってしまう絶望的に人を信じられない・頼れない性質の子です
そんな彼女をめぐってキャラクターたちの名言が、2クールでは飛び出しまくります
過去に一家を惨殺された少女ルーシーは、いつもイライラしていてどこか近寄り難い雰囲気でしたが、次の名言で彼女なりのポリシーのある行動だったんだと感動しました
「昔のことで悲しむなんて辛いだけ…なら、私は怒りたいの!これからは何とかしたいの。そうしたら立ち止まらずにすむもの」
確かに怒りってマイナスの感情に思えるけど、すごく力をくれますよね
過去を悲しむより、これからを何とかしようと怒れるルーシー…推せます
また、人を頼れず信じられないフィロメラに友人たちが声をかけます
「どんなこともどうとでも言えちゃうんだ。みんな、誰の昔も助けられないんだよ。でも、今の君は言っていいんだ。したいこと、されたくないこと、誰かにしてもらいたいこと。そしたら、君を助けたい誰かが君に手を貸せるんだ。」
でも、フィロメラは「そんな人いない」と突っぱねます
そこにチセがさらに名言を重ねます
「いなくても、叫んで欲しいんだ。どうにかなりたいなら、本当は叫ばなくたって、泣かなくたって助けが来たらいいと思う。
だけど、世界はそんなふうにできてない。敵も味方もごちゃ混ぜの中でこれが欲しいって叫ぶしかないんだ。」
フィロメラを恨んでいたはずのルーシーですら、「あんたは何が欲しいの?どうしたいの?」と気遣いはじめます
到底許せる恨みじゃないはずなのに、いい子すぎる…
何だかこのやりとりがすごくリアルな感じがしました
多くの作品だと、「君を助けたい誰かがいる〜」あたりで終わるのですが、本当に信じられない時って「そんなの信じられない!」ってなります
作者さんも同じような経験をされたのかと思ってしまうくらい、丁寧に心理描写が描かれています
でもそんな心理状態になってから、こんなに素敵な作品が生み出せるまで回復されたとするなら、尊敬しかありません
全て妄想ですが!
きっと1クール目のチセなら、フィロメラをこんなに気にかけていられなかったでしょう
信じられないと叫ぶフィロメラに「そうだよね…」で終わっていたかもしれません
助けが来るともわからないし、助けてくれる人もいないかもしれない
それでもちゃんと言葉にすれば、可能性はある
何だか深いですね…
辛い時ってやる気もなくなってどうせ頼っても無駄だって思いがちですが、そういう時こそルーシーのように怒ってエネルギーを絞り出したり、SOSを口に出したりして行動することで救われることがあります
私も誰かに頼ることの重要さを思い知ってきたので、今後もバシバシ人に頼って生きていきたいと思いました
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