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『モモちゃんの生活』(新小2 R・Cさん)

リテラ言語技術教室では、生徒一人ひとりの興味・関心に基づいた学びの成果を、様々な方と分かち合う場として、年に一度、『生徒作品発表会』を開催しています。

今回は、『モモちゃんの生活』(新小2 R・Cさん)を掲載致します。

Rさんが2歳のときに、家にやってきたモルモットのモモちゃん。今回は、モモちゃんのくらしと、モルモットについて調べたことを紹介します。

■生徒作品

『モモちゃんの生活』(新小2 R・Cさん)

わたしは、モルモットをかっています。名前は、モモちゃんです。2さいぐらいのときに、お父さんとお母さんにおねがいして、かってもらいました。

モモちゃんは、かわいいです。目がくりくりしていて、はながぴくぴくしているところが好きです。はじめてさわったとき、あたたかくて、きもちいいなと思ったことをおぼえています。だから、わたしは、みなさんにモモちゃんがいつもどんなくらしをしているのかつたえたいので、けんきゅうすることにしました。

それでは、クイズです。このしゃしんのモモちゃんを見てください。

いま、モモちゃんはなにをしているところでしょうか。
①ねているところ
②トンネルに入ろうとしているところ
③ごはんを食べようとしているところどれでしょうか。

こたえは、①の「ねているところ」でした。

モモちゃんは、よなかやだれもいないとき、目をつぶらないでねているそうです。これは、お母さんがおしえてくれました。わたしは、モモちゃんがねているところを見たことがありません。なぜなら、モモちゃんがねるのは、まよなかだからです。このしゃしんは、おかあさんが、夜おそくにおきて、とってくれました。モモちゃんは、目をあけたままじっとうごかなかったから、ねているとわかったそうです。

モモちゃんは、わたしより早おきです。わたしは学校がある日は、6時20分におきています。リビングにいくと、モモちゃんはもうおきていて、元気にケージの中を走り回っています。

つぎは、モモちゃんの食事です。モモちゃんは、チモシーやペレットをたべます。チモシーは、イネ科のぼく草です。モモちゃんは、上のやわらかいところが好きです。ペレットは、小どうぶつ用のカリカリしたかたいたべものです。にんじんや草のにおいがします。水は、えいようざいをいれて、きゅう水ボトルにいれてあげています。

モモちゃんのあそびについてしょうかいします。わたしがケージを見ると、よくモモちゃんはケージの中をぐるぐる走り回っています。モモちゃんは、走り回って、うんどうをしているのかもしれません。モモちゃんは、ケージのかたいあみをかむのが好きです。モモちゃんがケージのあみをかむと、音がなるから、目ざましがわりになって、かぞくをおこしてくれます。

モモちゃんがケージをかむと、二本のながい前ばが見えます。モルモットの歯はいっしょうのびつづけるので、モモちゃんは、はがのびないようにケージをかんでいるのだと思います。

わたしは、たまにモモちゃんをだっこします。モモちゃんは、そのとき、きもちよさそうに目をほそめます。わたしもモモちゃんをだっこしていると、安心します。

つぎに、モルモットについてしらべたことをしょうかいします。モルモットはネズミ目テンジクネズミ科のなかまです。みなみアメリカのアンデスちほうで、すくなくとも、3000年前からかわれていたそうです。日本には、200年ぐらい前にやってきました。

それではクイズです。アンデス地方ではモルモットはなんのためにかわれていたのでしょうか。
①かわいがるため
②だっこしてあたたかくするため
③食べるためどれでしょうか。

こたえは3のたべるためでした。いまでもペルーではクイ・フリトというモルモットの料理があるそうです。私は、モルモットがかわいそうだから、たべたくないとおもいました。

私は、この研究をとおして、モモちゃんがどんなくらしをしているのかが分かりました。モモちゃんのことをしることができてうれしかったです。

これではっぴょうをおわります。きいてくださって、ありがとうございました。

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■講師より(石塚 廉)

モルモットのモモちゃんの体重や身長を測ったり、Rさんが寝ている間はモモちゃんがどんな様子なのか、お母さんに写真をとってもらったりと、研究を通して、Rさんは大好きなモモちゃんについて、今までよりも、もっとよく知ることができました。

ところが、研究の中で、Rさんにとってショックなことがありました。なんとモルモットは、昔、アンデス地方で、「食用として」飼われていたことを知ってしまったのです。しかも、調べてみると、今でもペルーでは、モルモット料理が親しまれているとのこと。モルモットの丸焼きの画像にRさんは、ショックのダブルパンチ。「こわい~」と半泣きです。

そんな衝撃的な事実でしたが、発表の中ではクイズとして盛り込むことにしました。すると、聞き手の多くの方にとっても、意外な答えに驚きの声をいただきました。そうした聞き手の反応は、Rさんの心に残ったのだと思います。Rさんは、発表会後の振り返りで、「作品づくりで楽しかったこと」として、「モルモットが3000年前にペルーでしょくようとしてかわれていたことにおどろきました。」と書いていました。

聞き手からの反応を通して、Rさんの中で、「ちょっとこわいな」と思っていたことが、「学びとして価値あるもの」に変わったのだと思います。学んだことを実際に人に伝えることの大切さを、Rさんのおかげで私自身改めて感じることができました。ありがとう、Rさん。


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