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『一人でいきていくために』

時にはぶつかり合い、つらさを感じることもある友人関係。

それでも友達って本当に必要なの?

アンケート調査を用いて人の意見を取り入れ、自分の人生にひきつけて考えました。

この研究をしたのは新中学1年生のM・Tさんです。



■プレゼンテーション動画

■リテラの先生からのコメント

中学校進学という出会いと別れの季節を迎え、自分と友達について考えるようになり、「本当に友達は必要なの?」という問いかけから、人生に必要なものについての研究が始まりましたね。
最後は、自分自身がどのように生きた生きたいかというと問いにまでたつくことができましたね。これかも一緒に考えていくのが楽しみです。

■テキスト資料

私には、仲がいい友達が数人います。
ですが、意見がぶつかってしまうときがあります。
そんな時、一人で生きた方が楽なのではないかと思います。
ある程度の人間関係は必要ですが、「友達」や「親友」などの存在がいなくても、生きていけるかもしれません。
一方で、友達がいた方が、人生は楽しいとも思います。
友達をいらないと思うときもあるし、友達がいてよかったと思うときもあるのです。
本当に友達は必要なのでしょうか。


そこで、今回アンケートをとり、本当に友達は必要なのか、調べてみました。
アンケートには、女性57.1%、男性42.9%、合計21名の方が答えてくださいました。


友達は生きていくうえで必要だと答えた人数は、85.7%でした。
ほとんどの人が、友達が必要だと思っているようです。


さらに年代別に調べたところ、10代・30代・50代は、友達をとても必要としているのですが、20代・40代は、あまり必要としていません。
20代は、50%でした。
私は、40~50代の方が、友達が必要なくなると思っていたので、意外でした。
先生は、20代は就職などがあり、いそがしくて、友達に会ったり、話したりできなくなるからだろうと言っていたけれど、私は、就職するときや、した後に、友達といろいろ話したいですし、聞いてもらいたいと思いました。


生きていくために友達が必要かを男女別に調べたところ、男性よりも女性の方が、生きていくうえで友達が必要だと感じているようです。
ある論文によると、女性は友達を精神的に必要としていますが、男性は女性より必要としていません。
私の身の周りを見ても、女子は、友達に悩み事を相談したり、学校の休み時間などに一緒にどこかに行ったりしますが、男子は、友達に悩み事を相談したり、休み時間に一緒にどこか行ったりすることがあまりないようです。
ですから、女性は男性よりも友達を生きていくために必要としているという考え方は納得できます。


友達は何人いますかという質問で、回答者が一番多かった人数は、1人から10人というものでした。
友達の人数が61人から70人と答えた方や、それ以上と答えた方もいらっしゃいましたが、なぜこんなにも友達の人数の差があるのか気になりました。
もしかすると、友達の基準が違うのかもしれません。
たとえば、一緒に長い時間を過ごした人だけを友達ととらえる人もいれば、話しただけで友達と捉える人もいるのかもしれないと考えました。
ここで、マズローの欲求階層説を紹介します。
このマズローの三角形は、一番下が生理的欲求、二番目が安全の欲求、三番目が愛と所属の欲求、四番目が承認欲求、そして最後の五番目が、自己実現欲求です。
マズローによると、一番下の生理的欲求が満たされたら、次の安全の欲求へ、安全の欲求が満たされたら、その次の愛と所属の欲求へと、段階的に進んでいきます。
生きていく上で必要なものはなんですか、というアンケートの結果は、一位が健康、二位が同率でお金と安全、そして三位が家族でした。
マズローの三角形の一番下、最も原始的な欲求は、生理的欲求です。
アンケートの結果の一位にある健康は、生理的欲求に当てはまります。
二位の安全は、マズローの三角形の生理的欲求の次にある、安全の欲求に当てはまります。
そして、同率二位のお金は、全てのものの基盤となります。
お金や安全の欲求の後には、家族や愛情といった回答が続きます。
これは、愛と所属の欲求です。
アンケートの結果は、生理的な欲求の優先度が最も高く、安全欲求、愛と所属の欲求に進んでいくという、マズローの三角形にほぼ当てはまっています。
ただ、きれいに順番になっているわけではないため、人や文化、社会によって変わるのかもしれません。
私は初め、一人で生きていくために研究を進めていました。
しかし、研究を通して、友達は、家族とはまた違った良さがあると思いました。
マズローの三角形のもっとも上位の欲求は、自己実現欲求です。
自己実現欲求とは、自分の意思や夢、目標をもち、その夢や目標の実現のために自分なりの生き方で生きることです。
このように、ただ生き延びることと、自分らしく生きていくことは、異なるのです。
だから、今は、一人でただただ何もなく、ボーっとしながら生きていくよりも、いろいろな人と、楽しみながら、充実した人生を送りたいと思いました。
これで、私の発表を終わります。
聞いてくださって、ありがとうございました。

■研究の振り返り

◇これはどのような作品ですか?
友達は生きていく上で必要なのかを調べて、まとめました。

◇どうしてこの作品をつくりたかったのですか?
友達はいいけれど、一人になりたいときもあるので、友達は生きていく上で本当に必要なのかが知りたかったから。

作品づくりで楽しかったことは何ですか?
不思議に思ったのは、20代と40代が10、30、50代に比べて友達が欲しいと思っていなかったこと。
驚いたことは、女性は精神的に友達を必要としていること。

作品づくりで難しかったことは何ですか?
アンケート結果をうまくまとめて、文章にすること。

作品作りを通して学んだことは何ですか?
友達はいたほうが人生が楽しくなる(個人差有)

◇次に活かしたいことや、気をつけたいことはありますか?
もっと分かりやすく、アンケート結果をまとめたい。

◇来年、研究したいことはありますか?
人への期待
表裏
嘘を見破る方法
解剖について(手術)

この作品を読んでくれた人に一言
読んで下さり、ありがとうございます。アンケートにご協力して下さった方々、読んで下さった方々のおかげで、この作品が完成した思っています。
本当にありがとうございました。

この記事を書いた生徒さん

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