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人生に甚大な影響を受けたゲーム音楽ランキング

 こんにちは。noteを始めてまだ1ヵ月も経ってないのですが、様々な方々の多種多様な記事を楽しく拝読する日々を過ごす中で、ゲーム音楽についてまとめてらっしゃる文章に触れ、私も“自分が好きなゲーム音楽”を考えてみたい衝動に駆られてしまいました^^;
 その意義は、ゲーム人生の振り返りであり、自分の音楽の志向を探る旅であり、自分がどんな音楽をいいと感じてきたかの傾向を一応言語化し、明確にしておきたいというものです。

 選考の基準としては、その音楽を聴いて、そのときの自分を鮮明に思い出せるか、感情や精神に影響を受けるレベル、繰り返し聴いてきた頻度などを参考にランキングしてみました。
 ゲーム音楽の場合アニメの主題歌と同じで、そのゲームが好きだからその曲が好きになっている、ゲームをプレーしながらBGMとして聴けば聴くほど無意識に脳に焼き付いて残るという現象がありますが、そのあたりの観点でも分析したいと思います。 

 私の場合、ゲーム音楽に関しては、小学生のうちはドラクエ、FF、クロノトリガー、ゼルダといった王道テレビゲームメインで、中学生からは信長の野望、シムシティ、大戦略、かまいたちの夜などのシミュレーションやサウンドノベル中心、高校生以降はエロゲに完全に振り切りました。
 エロゲに手を出してからはアリスソフトのShadeさんの曲が圧倒してしまうことから、Shadeさんの曲は敢えて控えめに選考することにしましたw

 曲ではなく、ゲーム主題歌だったら世代的にほとんどKOTOKOさんになってしまうと思います。一般的には野球のイチロー選手がメジャーに挑戦するくらいの時期ですね…懐かしい。

 それではやっていきたいと思います。


私の人生を変えたゲーム音楽ベスト11


1位 ランスⅩ『決戦』

 1位はランスⅩ『決戦』になりました。このゲームはエロゲRPG史上最高傑作であるアリスソフトのエロゲ、ランスシリーズの最終作『ランスⅩ』の対魔人四天王筆頭ケイブリス戦のBGMなのですが、仕事にせよ、家族問題にせよ、人生の正念場で緊張や集中を要する場面で頭の中に勝手に流れることが多いです。
 魔人ケイブリスというキャラは、このゲームの世界の創世期から存在する魔人にも関わらず、初代魔王ククルククルに魔人にしてもらったあと、二代目魔王アベル、三代目魔王スラル、四代目魔王ナイチサ、五代目魔王ジル、六代目魔王ガイと、後続魔人に出世負けし、魔王になれないまま6000年も耐えて力を蓄え続けた、元々は弱いリスの魔人です。日本の戦国大名でいう徳川家康的なポジションのキャラで、石の上にも3年ならぬ、何も得られないまま6000年をやってきていることから、強くなって“最強”になれば何でも思い通りになると思っています。
 プレイヤーである私はゲームを楽しみつつ、魔人ケイブリスの心情にも立ち、自分の人生の状況と比較考量しながらプレーしたので、深く記憶に刻まれました。

2位 戦国ランス『Rebirth the Edge』

 2位は戦国ランス『Rebirth the Edge』。ランスⅩ決戦同様、Shadeさんの魅力が炸裂している本曲ですが、戦国ランスは内容的に魔人ザビエルに体を乗っ取られてしまった友人・織田信長を殺さなければならない話です。ゆえに魔人側への感情移入はなく、ランスの事実上の本妻のシィルが途中で永久魔法で氷漬けになって離脱してしまうのもあって、ランスシリーズのラスボス戦闘曲の中でも特に熱い曲になっている気がします。
 何かを失いながらも人は大切なもののために戦い続けなければならないという思想を強く感じる曲。
 

3位 君が望む永遠『誰にでもある明日』

 恋愛エロゲ最高傑作のひとつ、君が望む永遠の『誰にでもある明日』が3位ですね。この音楽はこのゲームをやってない人からしたら何がいいのかよく分からないと思いますが、プレーした人はほぼ必ず泣く曲です。今年、クラファンで集まった数千万円でキーコー(吉宗鋼紀)さん、鬼畜人タムーさん、バカ王子ペルシャさんら最高のクリエイターの方々が全年齢steam版を新たにリメイクしてくださるのが今から楽しみでなりません。


4位 ママトト『Running to the straight』

 4位はまたしてもアリスソフトShadeさんの曲なのですが、ママトトの『Running to the straight』。このゲームは設定や主人公が宮崎駿監督のハウルの動く城に似てるので、今の若者がプレーすると最初そういうストーリーなのかなぁと思ってしまう気がしますが、内容の根幹思想的にはドストエフスキーのカラマーゾフの兄弟に近く、どんなことがあっても真っすぐ生きていくというTADAさんのイズムを見事に音楽にしたところが素晴らしいです。


5位 零式 TYPE-ZERO 『First Stage』

 5位は零式『First Stage』です。またしてもアリスソフトShadeさんです。このゲームは、味方を逃がすために孤軍奮闘して行方不明になった零式パイロットの優秀な軍人だった父親を探すべく、その娘である双子の姉妹あかね・なおみが父親の形見である零式に搭乗して大人と戦う話。
 特筆すべきは、今までに関わってきた大人たちから不遇な扱いを受けてきたために、父親以外の一切の大人を信用しておらず、特にあかねは歪んだ性格になってしまっていて、今でも父親が生きていると信じている
 …というキャラクターの背景を見事に音楽にしている気がします。最高です。

パパの形見の零戦は、天下無敵なんだから。


6位 ナルキッソス~もしも明日があるなら~『銀のクーペ』

 6位は、同人ゲームの名作ナルキッソスの『銀のクーペ』です。このゲームの内容的には、中高生時代に若年性のガンを発症して余命宣告を受けた男子が、ホスピス内の同じ境遇の少女を連れ出して父親の車で淡路島を逃避行する話です。その逃避行の最中のBGMが特に心に残ってランクインしました。
 まさに人生これからというときに、何も知ることができないまま死ぬしかない若い男女が、似た運命の異性を見つけて、ほんのわずかな時間だけでも自分の人生に意義を見出そうともがく、という雰囲気を切実に表していると思います。


7位 星のカービィ夢の泉『レインボーリゾート』

 7位は星のカービィ夢の泉『レインボーリゾート』です。この曲は感受性豊かな子供の時分に聴いていたせいもあって、心の原風景として刻まれている気がします。星のカービィというと最初の面ではGREEN GREENSなどコミカルで元気な曲が多いのに対し、最後の方になると寂寥感を感じる曲が多いのが、幼いながら人生の縮図のように感じたのかもしれません。


8位 FFⅣ『バブイルの塔』

 8位はFFⅣ『バブイルの塔』になりました…。FFシリーズの他の名曲を抑えてなぜこの曲がランクインしているのか自分でもよく分からないのですが、ダントツで耳に残っています。そのときの自分も鮮明に思い出せます。
 FFⅣというゲームのストーリー的にはむしろゾットの塔(テラがゴルベーザに対して、命をMPに変えたメテオ撃って死んで、そのあと洗脳が解けたカインが仲間に戻って四天王のひとりヴァルヴァリシアと戦うとこ)のほうが思い入れが深く、ヤンが離脱したのがそんなショックだったのかなーと、自分に問いかけるしかありませんw


9位 三国志Ⅹ『劉備(孔明)』

 9位は三国志Ⅹ『劉備(孔明)』です。この曲が三国志シリーズの中でランクインしたのは、2007年にパチスロ化されて相当な頻度で聴いたせいだと思われます。劉備亡きあと、その遺志を継いで困難に立ち向かう諸葛亮、という感じの曲でとても好きです。

10位 がんばれゴエモンきらきら道中『アクアンタワー』

 10位は、がんばれゴエモンきらきら道中~僕がダンサーになった理由~『アクアンタワー』です。がんばれゴエモンシリーズは最初のからくり道中からきらきら道中までの9作品をプレーしました。最後にプレーしたゴエモンであること、ヤエちゃんが好きだったこと、などが関係してるのかもしれませんが、この音楽が特に記憶に残っています。


11位 SFC学校であった怖い話『新堂のテーマ』

 11位は、SFC学校であった怖い話『新堂のテーマ』です。この曲と弟切草のBGMを演奏したいという理由で、耳コピして中学のときにピアノをそれなりに練習しましたw このゲームの中で新堂誠というキャラは体育会系で不良寄りのキャラですが、この曲が繊細で暗い彼の人生の背景を想像させます。人は見かけによらないな、などと子供の頃は思ったりしました。 


総括

 500曲以上聴いて時間かけて吟味してみたのですが、自分の心に響く曲がほぼ若いときに聴いていたもので、このランキングにランクインした曲もランスⅩ決戦以外自分が20代半ばまでに聴いていたゲーム音楽でした。
 やはり若ければ若いほど感受性が豊かで、他人の情熱を受信する力が強いのかもしれません。感情が劣化をしないよう、日々感動的な生活を送りたいものです。。
 ランキング全体を改めて見てみると、困難に立ち向かう主人公系の選曲が目立ちます。私に限らず、人々が共鳴する音楽の多くは、自分の人生状況や心情に符合するものなのでしょう。曲を絞り切れずベスト11というキリの悪い数になってしまいました。ご容赦ください。
 ここまで、読んでいただき誠にありがとうございました。

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