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Netflixで『メアリと魔女の花』観ました

 現在劇場公開中の屋根裏のラジャーがとてもよかったという理由で、スタジオポノックの未視聴作品を観てみようと思い鑑賞しました^^

個人的な評価

ストーリー  B-
脚本     C-
構成・演出  C+
思想     C+
作画        A-
キャラ    B-
声優・歌   B
バランス   B-
総合     C+

S→人生に深く刻まれる満足
A→大変に感動した
B→よかった
C→個人的にイマイチ

個人的な感想

 本作は『借りぐらしのアリエッティ』(2010)や『思い出のマーニー』(2014)を手掛けた米林宏昌監督の作品。
 内容的には、赤毛の縮れ髪にコンプレックスがあり友達がいないメアリという少女が、いなくなった猫ティブを探すために、彼女を赤毛の小猿と呼んで揶揄する少年ピーターの制止を聞かず霧の森に入ったところ、ティブを見つけるもティブが咥えて投げてよこした青い花を手で受け止めたら手に触れた瞬間弾けて粘着状の樹液が手に染み込み、そこから魔力が覚醒してその場に放置してあった箒に連れられて雲の上の魔女の国に飛び立つストーリー。

良かった点
 作品の雰囲気的に、冒頭は天空の城ラピュタ、森に入るくらいから千と千尋の神隠し、終盤はハウルの動く城という感じで展開され、素早い動きのあるシーンの躍動感は素晴らしかったです。メアリ役の杉咲花さんの演技も、明るく振舞ってるんだけど誰もいないところで溜息ついてるタイプのカワイイ女の子、を自然に体現されていて、作品に没頭できました。

 
イマイチだった点
 
作画で魅せるシーンがすごかった一方で、静かなシーンに関してはやや退屈に感じてしまいました。なぜ退屈に感じたかというと、思想や脚本に力がなく、あまり感情移入できなかったために思われます。この作品は我欲に負け自分を見失った人々が自滅する系の話ですが、小悪党染みていて徹底した悪者としては描かれません。また、展開に応じてその場しのぎの事後対応をするだけで、生き方に信念を感じるキャラクターも存在しません。
 

烏滸がましくもこうすればもっとよかったと思う点
 
主人公メアリが赤毛の小猿とバカにされていたのが、魔女の国に行ったら赤毛は優秀な魔法使いの象徴的な扱いをされ自己肯定感が高まってコンプレックスを克服したことから、それに関するメアリ自身の解釈や言及が欲しかったです。
 また終盤で『魔法なんていらない!』と叫ぶシーンがありますが、その前に、私はこういう風に生きていくんだ!的な決めのシーンと、加えてマダムやドクターといった優性思想を推奨してる人物に対する考えも主張して欲しかったでです。
 あとは、ティブという知能高そうな猫がかなりの尺で登場するので重要キャラクターなのだろうな、と思っていたらただの猫だったのが拍子抜けでした…。

  自分の感想書いてから岡田斗司夫さんの批評聞きました!


#メアリと魔女の花

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