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【#40】まずいに出会えて良かった

こんなこと思ったことあるだろうか?
ほとんどの人がせっかく食事をしにお店に入ったら「美味しいものが食べたい=美味しいということが正しい」と感じるのではないだろうか。

ある人が書いたエッセイを読んで、まずいことが正解ということもあるのだ、と驚いたことがある。
〜用事があってとある港町に来て、お腹が減って昼食をとることにしたけれど、田舎で口コミも少なくどこを選んだらいいかわからない。
でも港町だから魚介は新鮮なので焼魚でもあれば外れることはないだろうととある定食屋に入った。
しかし日替わり定食の1択しかなく、まぁきっと今日海で採れた何かだろうとあまり深く考えずに注文したら、ちょっとかためのハンバーグだった。食べれなくはないが、お世辞にも美味しいとは言えなかった。
周りを見渡すと地元の人と思われる人ばかり。
そうかここは普段家庭で魚が身近すぎて、外で食べるものはこうである必要があるのだ。ふわふわのハンバーグより、かたい方が食べごたえがあるのかもしれない。
そして自分は物書きとしてこういう場所を題材に書きたいのである。まずいに出会えて良かった。〜

どうだろうか。
「みんなが同じように思ってるに違いない」と絶対的な正しさを信じて、それを盲信して自分を苦しめていることはないだろうか。意外とその前提を見直してみることで、本当は自分が価値をわかってほしい人にだけ伝わるということが出来るかもしれない。

絶対的な正しさって本当にあるの?と疑うことからはじめよう。

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