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適材

ウチの美術室には色鉛筆が無い。
色画用紙もない。
ポスカ、色ペン無い。
クレヨン無い。

ただアクリル絵の具は大量にある。
画用紙も大量。


赴任した時は「何も無いな‼︎」と思ったけど住めば都、今はこの様式が気に入っている。

文化祭が近づいたりすると工作素材(色紙なんかを特に)を求めて色んな生徒が美術室に借りにくるけど、ほとんどないのでつっ返す。もしくは画用紙と絵の具はあるから、「自分で色塗ったりつくったりして代用しろ」である。そうすると本気でやるやつもいれば、諦めて帰るやつもいる。いかに画用紙と絵の具だけで代用できるか、自分がやりたい事が出来るか考える。便利なものを便利に使うのはいつでも出来るけど、不便から想像力を養えるな、などと思った。生徒はそんな事微塵も期待してないだろうが…


まぁモノは良い様で、俺が予算をケチってるだけである。全然無いことにより、無限の可能性がある。そんなストロングスタイルな美術室。

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