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【映画感想】『ホールドオーバーズ』は三者三様の“片手袋”

宝箱にしまいたくなる穏やかで暖かい
オールタイムベスト級!
ロングランになるのも頷けるなあ

“過去”を知らないと
“今”を語れない
でも、一方で
“今”は“過去”に形作られるものではない。
いつだって始められる。
三者三様の『片手袋』な登場人物が
ぶつかり合い補い合い自己と対峙する
ただそれだけなのに
こんなに大切にしたくなるなんて、
この作品と出会えた僕は幸運だな。

全編70年代ルックでフィルムの質感なんだけど、
デジタル撮影という驚き&ポスプロの凄さ。
映画館で観るから得られる温もり。
演者全員めちゃくちゃ素晴らしいんだけど
新人のドミニクが凄すぎる…
尖りすぎて折れやすい青年特有の空気感
胸に抱える憂鬱さに踏み外しそうな危うさと
完璧すぎるよね…

「きみなら大丈夫」
ただそれだけのシンプルなセリフに涙が溢れてくる。
オススメの映画は?って聞かれたら
この作品を言うことになるなと、
それほどの作品です。みんな観てくれ〜

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