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梅鱧清風流し【料理】【ワイン】【ペアリング】3点に分けてこだわりを解説します



【料理】


7月 懐石のテーマ
 
 [星に願いを]

  七夕のはじまりは中国です
  物語を少しずつ変化させながら
  日本に定着したのは江戸時代でした

  神を迎える為に
  家の屋根に竹を立てて
  文芸上達を願い詩歌を短冊に 
  書き飾ったのが現在のカタチに  
  なったとされています

  七夕に食べる縁起物として
  素麺、オクラ、茄子、胡瓜を食べ
  無病息災を祈りつつ穢れを祓い
  盆へ向け準備する事柄です

・吸物

 梅鱧清風流し

 夏のはじまりと七夕に
 そうめんを召し上がって頂きたいと
 いう想いで組み立てています

 茶そうめんと梅そうめんを使い
 天の川と清風をイメージ

 味わいと食感は
 煮麺を主体とし考え

 鱧の骨を焼き、出しをとり

 鱧自体も食感はいつもより
 柔らかくふんわりと梅煮にします

 想像にもつかない発想でしたが
 鱧と鴨の相性が抜群に良いと
 料理長に教えて頂きました

 淡白な鱧に対して
 優しくまろやかな油分がある
 鴨真丈が絶妙です

 葱は焼いて香りをたて 
 長芋と茗荷、そしてそうめんに合う
 甘辛く煮た椎茸を添えて

 見た目も華やかで涼しげで
 優しい味わいに仕上がっています

【ワイン】

ロバート・ヴァイル 
リースリング・カピネット トロッケン 2020

(産地)ドイツ ラインガウ
(品種) リースリング

 1975年創業後
 ドイツ皇帝にも愛された歴史を持ち
 世界的に名声を獲得した造り手

 徹底した収量管理と、成熟レベルを
 厳密にモニタリングしながら
 選りすぐったブドウを使用しています

【ペアリング】

 ワインの豊富な果実味と凝縮した
 ミネラルを思わせる風味が
 鱧の出汁と、椎茸や葱などに
 絡むように伸びていきます
 
 そして、リースリング特有の
 力強くピュアな酸味が
 梅の風味にもしっかりと合います

 今回は少しだけワインを強くし  
 全体の優しい味わいに芯のような
 力強さを違和感なく与えてくれて
 います

 こだわりは余す事なくしっかりと
 お伝えしなければと思い💦
 いつも長くなり申し訳ございません

 それだけの想いが石亭では
 しっかりと詰まっています

 最後まで読んで頂き本当に
 ありがとうございます✨

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