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[OLD]キングダム考察 信のプロポーズで結婚を中華統一後に指定した理由について

※2024年1月〜、この考察公開後、他記事で考察してきた内容を反映して
この記事をリニューアルしました!。
内容と結論は同じですが、
伏線関連を他記事と辻褄が合うように書き直しています。

以下参考に、そのまま残しております。
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【考察その2】

ではでは、早速、今回のプロポーズで全読者が納得できないであろう、
あまりにも遅すぎる「中華統一後の結婚」という信の言及についてです。

これ、私も最初に読んだ時は
「えーーーーー!!????、なんでそこまで引っ張るん!???」
と衝撃を受けましたからね(笑)。


前記事と内容がかぶる点がありつつも考察を書いてみました。
相変わらず強引な解釈になりますがご了承ください。


考察:表向きの「中華統一後の結婚」理由

そもそもこの言葉は、前記事で実はすでに書いていた通り
「中華統一後も一緒に生きていきたい」
がメインテーマな告白だったと考察してました。

これが2人の今の関係性の意味でも重要なのは確かなことです。


2人の関係性が他の男女と違うところは、
同じ隊の隊長と副長として、
揺るぎない信頼関係がすでに構築されている
ことです。

一緒に戦っている間は共に信頼しあって生きている、
お互いの存在が特別なのは当たり前の事実だけど、
中華統一した後はおそらく隊は解散、
一般的には一緒に生きる理由がなくなります。


信にとって大事だったのは
(結婚の本来の目的である)男女の契りをかわすこと以上に、
「中華統一したとしても」(戦いが必要でなくなっても)
お互いが特別な関係として一緒に生きていく約束を
まずは了解してもらいたい、という
意識の現れだったんじゃないかなぁと思います。


また、中華統一と言う大業は信の曲げられない信念でもあり、
その大業を成し遂げるまで俺はストイックであり続けたい、
むしろそうあるべき
、と信が実際に思っているのもあるのかもしれません。
それはそれで信らしくて格好いいですよね。


あと、個人的に信に思っててもらいたいことなんですが、
羌瘣はちょっと前にここの場で
「まるですぐに死ぬみたいな言い方だ・・・」と言っており、
まるで信の死を恐れるあまり、
言葉の端々がフラグじゃないか気になって仕方ない様子でした。

それを信も察してか、その後すぐに
「俺は絶対中華統一以降も生きているぞ」と言う
意思表明
をしたかったのもあるのかと。


だから
「羌瘣と特別な関係でずっといたいことを言いたい」
「『中華統一後』をワードとして入れたい」

これらを全て満たす言葉が「中華統一後の結婚の申込み」となった
表向きの意味だと思います。


考察:「中華統一後の結婚」申込みの裏の本音

で、やっぱりですね、信の欲望というか、
裏の本音はまた別にあるような気がしてまして。


表向きの建前はともかく、
やっぱりフォーカスしなくてはいけないのは、
あくまでも「結婚」の申込みなんですよ、これ。
結婚って、どういう意味か分かってますよね?笑

プロポーズすると言うことは
プロポーズした結果(男女の仲になる)が伴って欲しいわけですよ。
むしろそう思わないのはおかしいですよ笑、どこの聖人君子やねん。


実は信としては、羌瘣はこの申し出の後必ず断るだろう
想定してたんじゃないでしょうかね。


・・・と言うのは、
すぐに以下の予防線に言及していることからの想像です。

「嫌だったら嫌っつってくれても構わねぇ」

その後、すぐ「ただ・・・」
と続いており、この後続くのは、私は、理由が聞きたいとか、
そういう言及なんじゃないかと想像してます。


信は、羌瘣と自分とでは、以下の経験を含め、
「大事なことへの期限に関する意見交換」を今まで幾度と行ってきており、
きっと羌瘣は、先すぎと思われる結婚の「時期」に関して
忌憚ない意見を必ず自分に言ってくれる

思っていたんじゃないでしょうか。

14巻169ページ
馬陽戦
羌瘣「(龐煖に対して)半年後には私が勝つ」
信「半年もねぇよ。この戦で奴を討つんだ」

21巻110ページ
山陽戦
信「この戦が終わったらしばらくこう言うやり取りできねーな」
羌瘣「先の心配より明日だ・・・」

いくらなんでも流石に、本当に中華統一後に結婚するならば、
10年以上、むしろもっと先のことかもしれないと、
信は現場の実感としてすでに理解しています。

(41巻20ページ:時期として最新69巻の5年前)
政「ここから15年で六国全てを滅ぼし中華を統一する」
信「いきなりそれは無茶だ、前線にいる俺達の方がお前達より
(分かっている!)」

このプロポーズの直前、信と羌瘣は、
羌瘣の里に一緒に行く約束をしています。

信「俺もお前の生まれ育った場所が見てーよ」
羌瘣「うん、いつかね」
信「約束な
羌瘣「うん

羌瘣と、決まっている期限の話だけではなく、
いつか確定していない未来についても話せる仲になれた、つまり
今後続く長い時間を共有してもいいと羌瘣が思ってくれている
確信が信の中で明らかになったので、「このタイミングだ」と、
プロポーズに踏み切ったのでしょう。


今回のシーンは、以前の

(62巻106ページ)
「俺達は強いだろ、ずっと」

の後、信が言いかけたことのフラグ回収になっており、
この時はもしかすると結婚までは想定していなかったかもしれませんが、
信は今までは無意識の自覚だったけど、
羌瘣から好きだと聞かされたことで、
二人がお互いを思いあう力はそう言えば実際に強い力になっていたな
(黒羊戦とか、朱海平野の中での戦線とか)と
腹落ちできてたんだと思います。


以前までもそうだったのだから、「隊での絆」→「婚約」→「結婚」、
その作用はいずれも「二人を強くする」ことであり、
「婚約→結婚」の流れは、その力が大きくなることはあっても、
悪い方向に向かうことはないだろうと信は確信しており。

信の中では、婚約へと一歩進めるならば、「中華統一後」はむしろ
少し?ゆとりを持たせた期間と言う意味合いとして使っただけで、
実際の結婚そのものの時期へのこだわりはそれほどないのかもしれません。


従いまして。
このプロポーズの「結婚そのものの時期」を理由に、
羌瘣はきっと「そんな先のことは約束できない」と言うだろうから、
その後で時期に関する妥協案に誘導していく。

その場で期限が変わるにしろ、
里に行く約束のように分からない期限になるにしろ、
婚約することを前提に、きっと前向きに話し合えるはず。
(結婚の時期を早める、羌瘣の希望する時期にする、
結婚はしないで付き合うだけにする、子供は先に作ってしまう
(それはないか笑)など)

そんなふうに
「断られてもいい」ではなく「断ってくる」を最初から見込んだ
このプロポーズの言葉だったのではないでしょうか。


だから信は実は「嫌じゃない」と言われてしまい、
もしかすると逆に困っているのでは?。
なんか言われた時の信の顔が「え、そう来る?」
と驚いているようにみえる(笑)。


今回、以前のフラグを一つ回収し、新たに別のフラグが立ったと言うのが
おそらく城戸村編のテーマだったんでしょうけど、
「中華統一後の結婚」と言うワードがあまりにもインパクト強すぎで(笑)こんな考察をしてみたわけでした。


まとめ:フラグ解消のその後について

で、今回のフラグがどう作用するかについてですが、
やっぱり史実として大将軍となる李超が生まれることを考えると、
なんらかのイベントで羌瘣が結婚を早める決断をするか、
先行して子供を産んでしまうか(!)が起こることが
回収になるんでしょうね。

出来ちゃった婚or産んじゃった婚の希望が
捨てきれてない邪心まみれのワイ。。。
「リチョウ」、「漂」とも「象」とも韻を踏んでていいですよね♪、
早く生まれないかな!

・・・また脱線、ごめんなさい。。。


後出しジャンケン的な意見ですが、
私はこの城戸村編が2人の結婚に直接結びつくとは思ってなかったクチ。

なぜなら2人が結ばれるイベントは、
絶対に今ある大きな2人のフラグを回収した後だと思っているからです。

768話ではてっきりフラグ回収してくれると期待してたんだけど
(もっと言うと、フラグ回収からの結婚だったら
大歓迎とも思っていた笑)、
一転して自然な流れのプロポーズと来たもんだったからそれはそれで満足(笑)。


ちなみに、その大きな2つのフラグとはもちろん、
・羌瘣が忘れたことになっている、禁術による2つのいいことのもう1つ
・信が覚えていないことになっている、間の世界での記憶

この2つはもしかしてしっかりリンクしていて、
一緒に回収されるのではないかな?、と想像、というか妄想(笑)。


特に後者は、現在みんな忘れているとは思うのですが、
もしかすると無かったことになっているかもしれませんが、

信は、羌瘣が禁術から目覚めた後、

「何か夢にお前が出てきた気もするんだが・・・」
(58巻158ページ)

と言っていて、
つまり信は、

死んでいた間に夢を見ていた自覚はあって、
その中で、内容は忘れたものの、羌瘣がいたかもしれない自覚もある

と言う、ものすごく微妙な状態に実はおるわけです。


しかも、次のページ(58巻159ページ)で信は
「大したことはしていない」と言う羌瘣を見つめながら
何か呟いている
んですよ。

これがフラグでないわけはない(笑)、と思っている次第です。


あと個人的には、ここのフラグではないかもだけど、
45巻おまけ漫画の続きで、
お守りを2人で買いに行くところも結婚前に入れてほしい(笑)。
(これはもしかして今後のおまけ漫画で書いてくれるのではないかしら
(ニヤリ))


妄想が長くなってきたので考察はこの辺で。

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