見出し画像

♯17 業界未経験からFP1級取得までのすべて(総学習時間•総費用•学習方法)

こんにちは、甘夏です。

この記事では業界未経験でFP1級を取得するまでにかかった時間•費用•学習方法について、各ステップごとに綴っています。
わたしの場合は関連業界での実務経験がないため、FP3級〜1級までにはさまざまなステップを踏む必要がありました。
詳細は以下リンクの記事で書いています。
※費用はわたしが取得した当時の金額のため、現在は変更となっているものもあります。

総学習時間:約665時間/総費用:約14万円

わたしはすべて独学で学習をしていましたが、きっと講座を受講するなど、もっと効率の良い学習方法があったのだと思います。
ただ、初めての育児中でなかなかスケジュールが読めないなか、
また育休中で収入も限られているなか、
ある程度長いスパンでコツコツと自分で学習を進めていくのがわたしには合っていたのかもしれません。
時間にしても費用にしても多いのか少ないのかは分かりませんが、いずれもわたしにとってはかなり大きな投資だったと思います。

1.FP3級(約60時間/約7千円)

【学習時間】
記録をしていたわけではないので正確には把握していないのですが、
産休に入ってから出産するまでの1ヶ月と
産後1ヶ月後から試験までの2週間、大体平均すると1日あたり1.5時間くらい勉強していたんじゃないかと思います。
(2月に入ってから学習を開始→3月下旬に出産→産褥期の約1ヶ月は育児だけに専念→5月上旬に受験)

【費用】
受験料:6,080円
過去問題集:500円(メルカリで購入)

【学習方法】
①テキスト+過去問題集

スッキリわかるFP技能士3級
テキストと問題集が1冊にまとまっている点が良くて購入しました。
これ一冊で十分だったと思います。

②過去問道場(WEBアプリ)
産後は机に向かって学習をする時間がほぼ取れず、このWEBアプリはとーっても重宝しました。これのおかげで合格したと言っても過言ではないです。
(褒められた行為ではないですが、昼間でも深夜でも授乳中に片手に子どもを抱いて、もう片手にipadを抱えてひたすらこれで過去問を解いていました。)
無料なのが申し訳ないくらい、以下のようにメリットが沢山の充実した学習アプリです。
•出題年を選択可能、複数年をミックスした過去問出題も可能
•回答を選択し、すぐに答え合わせができる
(紙の過去問は問題と解答を行ったり来たりが面倒)
•解答と合わせて詳しい解説がついているので、わざわざテキストに戻る必要がない

2.FP2級(約60時間/約1.2万円)

【学習時間】
こちらも記録はないのでざっくりですが、
試験1ヶ月前くらいから1日2時間ずつくらい学習していたと思います。

【費用】
受験料:11,700円
過去問題集:500円(メルカリで購入)

【学習方法】
3級の時の学習方法が自分に合っていると感じたので、全く一緒です。
①テキスト+過去問題集
スッキリわかるFP技能士2級

②過去問道場(WEBアプリ)
こちらも2級版があります。

3.AFP認定(約15時間/約3.7万円)

【学習時間】
オンライン講座受講:約5時間
提案書作成:約10時間

【費用•学習方法】
①LEC AFP認定研修・2級取得者向けWEB通信 15,400円

このAFP認定というのは、FP1級に必要なステップでありつつも、CFPの勉強をしながらの取得だったので、最短で費用が安く抑えられる方法を調べて、LECのオンライン講座&認定を選びました。
オンラインの講座を受講し(倍速視聴可)、その後課題の提案書を作成、郵送で提案書を提出し、添削して認定を受ける、という流れになります。
この提案書が実際のFP相談のような形で【架空の家族のキャッシュフロー表を作成し、ライフプランの提案をする】というものでした。
初めてだったので難しく、時間もかかりましたが、この課題に取り組みながら「実際もこんな風に相談にのるのかな?」と思うとワクワクしていました。

②AFP入会費・年会費  22,000円
AFP認定者であることが次のCFP資格審査の受験資格になるので
この入会費・年会費も必須の費用になります。

4.CFP資格審査試験(全6科目)(500時間以上/約6万円)

【学習時間】
大体1科目につき80〜100時間くらいはかけたと思います。
学習期間は2022年10月から2023年6月試験までの約8か月間です。
①全科目1週目:10月~3月までの6か月間で約360時間
1日2時間×30日間×6科目
②全科目2周目:4月~5月までの2か月間で約120時間
4月:1科目につきだいたい10日間ずつかけて2周目に突入(3科目)
子どもの慣らし保育が始まり、わたしはまだ育休中だったこともあって、
この時は平均すると1日3時間くらいは時間をとれていました。
1日3時間×10日間×3科目=90時間
・5月:1科目につき大体1週間ずつかけて残りの3科目に着手
5/1に職場復帰したため、平日は良くて1時間、休日に2時間ずつくらい学習に充てていました。
1週間で約10時間×3科目=30時間
③最終追い込み:試験までの約10日間(時間は不明)
仕事も5月は教えてもらうことばかりだったので、そんなに責任のある仕事もしていなかったのですが、後半くらいから仕事のボリュームも増えて想定外に脳内メモリが占領されていきました。(本業なので当たり前ですが...)
そんな焦りもあるなか、お昼休みはカフェで30分程度勉強、寝る前に1時間程度勉強、それ以外の通勤時間や家事の間もできる限り勉強、という感じで特にに苦手分野を中心に最終追い込みをしていました。

【費用】
受験費用:27,500円(1科目5,500円×6科目 ※複数科目同時受験で割引)
公式テキスト:10,000円/6科目セット
(通常は1冊あたり2,530円×6科目で15,180円するのですが、たまたま購入したばかりで受験を辞めた方がメルカリに出品されていたのを安く譲っていただきました!)
公式過去問題集:13,600円/4科目セット
(こちらも通常は3,900円×4科目で15,600円するのですが、テキストと同じ方から安く譲って頂きました!)
+3,900円×2科目=7,800円

【学習方法】
CFP試験は日本FP協会特有の試験なので、テキストや問題集も日本FP協会発行のものしかありません。
なので基本的にはテキストで網羅的に全体の概要をつかみ、とにかく過去問を解く、という流れでした。
しかし、FP3級・2級とは違い、独学にかなり限界を感じました。
そんなわたしを助けてくれたのは・・・
①LINEのオープンチャット
CFP試験はFP試験よりも認知度が低く、あまり情報がありませんでした。そこでLINEのオープンチャットを検索し、受験者が交流できるチャットに参加をしました。そこで過去の受験者の方に学習方法を聴いたり、おすすめの学習アプリを教えてもらったり、とても助けられました。
学習を進めていくなかで、1番苦手な「金融資産運用」については『さすがに独学は無理かな、この科目だけは次の時期に受験しようかな』と思っていたのですが、ここでも過去の受験者の方にご自身の学習方法についてとても詳細に教えて頂き、そこから立て直すことができました。
②学習アプリ:Studyplus
わたしは6科目同時受験というなかなか無謀なチャレンジをしていたため、
各科目の学習の進捗の見える化をしたく、前述のオープンチャットで教えていただいたアプリで学習記録をしたり、他のあらゆる資格学習をされている方の記録をみたり、「いいね」をしあったりしてモチベーション維持をしていました。
③Youtube
・ほんださん/東大式FPチャンネル
東大卒でFP1級技能士のほんださんがFP3級~1級受験者向けに各科目ごとに再生リストを作成して、とてもわかりやすく解説してくれています。最初からこのチャンネルに出会っていれば、テキストは無くてもいいかも?と思えるくらいためになりました。

FPお金レッスン 内山FP総合事務株式会社
ほんださんの動画で全科目網羅的に学習をすることができたのですが、
わたしが最後まで苦手意識が強かった「金融資産運用」については
どうしても理解ができない部分がありました。
特に内山先生は「債権の仕組み」「デュレーション」「スポットレート・フォワードレート」などを方程式の解き方という数学の初歩からとても丁寧にわかりやすく説明されており、何度も何度も繰り返し動画を見て理解することができました。

④Voicy
今ではわたしの生活に欠かせない音声配信アプリVoicyですが、
聴き始めたきっかけは、1番苦手な「金融資産運用」分野の試験で、時事問題として出題される【金融情勢】に触れるためです。
出題範囲が広いためヤマを張って対策するというより、幅広い話題において世界の情勢がどっちの方向に向かっているかの感覚をつかむ必要がありました。これを効率よく頭に入れるために、移動時間や家事をしながらでも耳から情報を取り入れられる音声配信にとても助けられました。
・DJ Nobby 「きのうの経済を毎朝5分で!」
DJ Nobbyさんはお金や経済の話が苦手な人向けにすごくわかりやすく、短く経済ニュースをお話しされているので、とにかく聴くだけでなんとなくの方向性がわかるようになりました。実際に試験日の少し前に聴いていた放送で
米国の失業率関連の話題に触れられていて「現在の失業率は2.6%とかなり低い、この数字はゼロにはならないものなので、これはかなり雇用情勢が安定している状態」というようなことを話されていて、試験問題で米国の失業率についても出題され、まさにこれを聴いていたおかげで1問正解することができました。(苦手な金融資産運用の試験において、この1問は命運をわける1問でした。)

5.FP1級実技試験(約30時間/約2.3万円)

【学習時間】
FP1級試験の最難関は学科試験です。
業界未経験のわたしはFP1級の学科試験の受験資格は無く、上述のCFP6科目合格が代わりに受験資格となっています。
実技試験はそれに比べると合格のハードルはとても低く、ここまでの道を乗り越えてきた人だけが受験しているということもありますが、
合格率は大体約9割程度なのですごく必死に勉強したというよりは、今までのおさらいという感じで試験前の1か月間で1時間ずつくらい学習をしていました。
【費用】
受験料:20,265円
過去問題集:2,500円

【学習方法】
上記の日本FP協会公式過去問題集を2周解き、
あとは1問だけ設定されている記述式の問題に備えるため、FPが知っておくべき法律や制度などについて、模範解答例を紙にひたすら書いて覚えました。

わたしがFP1級を目指して学習をしようと思ったとき、業界未経験者がどのようにしたらそれが実現できるのか、ほとんど情報がありませんでした。
そんななか独学だったとはいえ、さまざまな無料の動画や、音声配信、アプリ、過去の受験者の方に助けていただきました。わたしも自分の経験がこれから受験をされる方の少しでもお役に立てればと思い、今回FP1級取得までのすべてをまとめてみました。

長くなりましたが、どなたかのご参考になれば幸いです。
最後までお読みいただきありがとうございました。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?