#3 会社員のわたしにも節税って関係あるの?(iDeCo)
こんにちは、甘夏です。
この記事では、所得税や住民税について全くと言っていいほど分かっていなかったわたしが、FPの勉強を始めて理解できた、節税のメリットや会社員にもできる節税の方法(=iDeCo)についてを綴っています。
なぜ領収書をもらうの?
大学生の時、アルバイト先の飲食店で
「領収書ください」と言われて発行したことは何度もあったけど、
なぜ領収書が必要なのか、疑問に思うことすらありませんでした。
そして会社員になって、会社の飲み会や得意先との接待をする時は領収書が必要なことを知りました。それは、従業員であるわたしが会社の経費を立替えていて、その精算をするためです。
でも、たまにプライベートでもお会計の時に領収書をもらっている人がいることに気がつきました。
理由は分からないけれど、そんなに深く考えることもありませんでした。
そんなマネーリテラシーゼロだったわたしですが、FPの勉強を始めて「ああ、あれは節税のためだったんだ」とようやく分かりました。
どういうことかと言うと、個人事業主など自分で確定申告をして納税をする人は、この領収書をもらった費用を経費扱いにすることができるので、収入からこの経費分を差し引いて、所得金額を少なくすることができる=所得税や住民税を減らすことができる、というわけです。
ここまで読んで頂き、何を当たり前のことを、と思われた方も多くいらっしゃるかもしれません。そうなんです、わたしはこれくらいお金のことが分からないマネーリテラシーゼロからFP1級を目指した素人FPなのです。
所得税っていくら払ってるんだろう?
高額所得者の方々が「自分は人より沢山税金を払っている。稼いだ分だけ多く税金が取られるなんてバカらしい。半分くらいは税金で取られてしまう。だから節税が大事なんだ。」というようなことを言っているのを聞いたことはありますが、「そんなこと言ったって、払わなければいけないものは仕方ないのに。節税ってなんかせこくない?」と正直なところ思っていました。
でもこれって、実際に自分がどれだけ所得税を支払っているか意識をしたことすらなく、節税をすれば具体的にどういうメリットがあるのか、会社員の自分にも節税が関係あるなんて、全く分かっていなかったからこその意見でした。
副業などをしていない一般的な会社員は、源泉徴収で所得税を納めることがほとんどだと思います。そして、年末調整で諸々の控除額を計算して、予め納税した金額が多ければ還付金が戻ってくるし、少なければ追加で納税をする、という流れなので、自分で税額を計算する必要が無いし、自分がどのくらい税金を支払っているのか意識する機会も意外と少ないのではないかと思います。
そこで、わたしは「さまざまな控除」があることを学びました。
例えば、
•給与所得控除
•扶養控除
•生命保険料控除
•住宅ローン控除 などなど
サラリーマンの平均年収と言われている461万円を例に挙げて、控除によって所得税がどう変わるのか計算してみます。
①収入
年収461万円(手取りでは無く額面)
②控除
A給与所得控除▲136.2万円
B社会保険料控除▲66万円
C基礎控除▲48万円
*扶養親族無の場合
D生命保険料控除▲5万円
E小規模企業共済等掛金控除▲27.6万円
*年間27.6万円を拠出した場合
③所得
iDeCo分の控除無しの場合(A〜D)
461万−(136.2万円+66万円+48万円+5万円)=205.8万円
iDeCo分の控除有りの場合(A〜E)
461万−(136.2万円+66万円+48万円+5万円+27.6万円)=178.2万円
④所得税額
iDeCo分の控除無しの場合
205.8万円×10%−9万7500円(所得税額控除)=10万円8,300円
iDeCo分の控除有りの場合
178.2万円×5%=8万9,100円
※所得税は累進課税となり、所得金額によって税率や所得税控除額が異なります。
差額1万9,200円
つまり、iDeCoで年間27.6万円(月2.3万円×12ヶ月)を拠出した場合、約2万円の所得税を節税できたことになります。
*所得額が多いほど税率が高いので、さらに節税金額も大きくなります。
iDeCoでできること=目先の節税と老後の資産形成
よく、「iDeCoとNISAってどっちをしたほうがいいの?」とか、「iDeCoは60歳まで引き出せないけど、NISAはいつでも引き出せるからまずはNISAから始めようかな」などという話を聞きます。どちらの方がいい、とかどちらを優先すべき、などは今のわたしには意見をすることは難しいです。
ただ、FPの勉強をしてからのわたしの理解では、iDeCoはその名の通り(個人確定拠出年金)の年金=老後の資産形成だけでなく、同時に即時効果として年間で決して小さくない金額を節税することができる、ということです。
iDeCoと一口に言っても、さまざまな金融商品を選ぶことができるので、元本保証型の預金なども選択することができます。
仮に通常通り銀行預金で27.6万円を預けたとすると、金利が0.002%としてもらえる利息は5円程度です(笑)
これをiDeCoで同じ金額を拠出して、投資商品では無く、元本保証型の預金を選択すると、先ほどの例のように数万円の節税ができることになります。
実際にわたしがiDeCoを始めた方法
わたしは業界勤務経験もない、素人FP会社員です。iDeCoをおすすめすることや、iDeCoでどんな商品が良いかをアドバイスすることはなかなかできないのですが、最後に、iDeCoのメリットを理解して、実際に始めてみようと思った時に取った方法を紹介します。
それは、そのまま真似できそうな本を読むことです。
中野 晴啓著
個人型確定拠出年金iDeCoで選ぶべきこの7本! 50歳でも30歳でも3000万円つくれる35の法則
中野さんは他にも沢山のそのまま真似できそうな本を書かれており、2.3冊読みました。
FPの勉強を始めて、わたしが特に興味を持って楽しく学べたのは
•ライフプランニング
•タックスプランニング
の2つで、日々の生活の役に立つ制度や税金の仕組みなどです。
一方、金融資産運用分野はなかなか馴染みが無く、勉強にもとっても苦労しました。
FP1級を受験したからと言って、適切な金融商品がパッと選べるようになるわけではなく、いきなり資産運用が上手になるわけでもありません。
制度や税金の仕組みを理解した上でiDeCoを始めたいと思ったとき、結局何をどうすれば良いのか?が分からなかったので、この本に書いてある中から商品を選びました。
もしこの記事を読んで頂き、内容についてよく分からなかった、ここがもっと知りたい、などのご意見があれば教えて頂けると嬉しいです。
最後までお読み頂きありがとうございました。