いけばな歳時記 サンシュユ
サンシュユはミズキの仲間で早春に黄色い花を咲かせます。ねばりがあり、サクラ族のようなミシミシ言わせる矯めが利きますので、春先の花木の一つとして枝を曲げる練習に使われてきました。思いきり矯めを利かせるにはもってこいの花材です。
秋には赤い実がつき、そのエキスが薬用として中国から移入されました。サンシュユのユはそのエキスを指す名前なのでサンシュで止めたり、サンシューと引っ張ったり、人によってはサンシイと訛ったりします。
上作はサンシュユの一種いけで、足元=水際を一本にまとめています。
上左 真っすぐの枝にひねりを加えたり、上右 投入では花器の下まで引き下げることも容易です。
上左 鋏の扱い方と花材処理の基本を説明したYouTube動画の見本花。上右はデザイン演習 色彩・色面分割の見本花→広瀬テキスト67・51p
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