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いけばな歳時記 ベニバナ

 ベニバナは、地中海・近東・エチオピア~紅色染料として世界に広まり、5世紀以前には日本にも入っていたようです。水揚げ花持ちは良く、初め黄→オレンジ→赤と変化。色が悪くなった花から取り除いていきます。花を下にして吊るしておけば、そのままドライフラワーにもなります。
 上作例
熱田神宮献花式 協賛花席花。鉄オブジェにガラス落としを噛ませ、アジサイを入れた後、それに向けて水から出したベニバナを向き合わせに絡ませています。水から離して使える花材→広瀬テキスト82p

   上左 イロハカエデ・スターチス・ベニバナ 染付銀彩投入花器(広瀬典丈)
    上右 アオキ・アジサイ・ベニバナ・クルクマ 銀彩黒釉花器(大津寄花堂) 

 上左は花展出品作(中日いけばな展)。ベニバナは上と同様、水から出してカエデの枝で支え、ヤジロベーのようにしています。カエデも葉を取ったものを同様に。バランス2吊り下げる・ヤジロベー→広瀬テキスト63p
 上右は、左右対比の見本花→広瀬テキスト52p

   上左 ベニバナ・モナルダ 瑠璃釉花器(広瀬典丈)
           上右 ベニバナ・カシワバアジサイ 黒マット釉花器(高地きく美) 

 上左・右、上作と同じ手法。どちらも既にドライフラワー化しています。


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