「𝑆𝑐𝑎𝑟𝑦 𝑆𝑐ℎ𝑜𝑜𝑙」

登場人物
・友達(由花)
  高校3年生(18歳)
  ホラーが苦手で、すぐびっくりする。
  怖がりでもある。
・私(香琳)
  高校3年生(17歳)
  正義感が強くホラーは得意。
  幽霊など信じていない。

「はぁはぁはぁ………｡ないないどうしよう。学校行きたくないのに。」
由花は理科室に課題、イヤホンを忘れてしまったらしい。行きたくない理由は七不思議があるという噂があるからだ。怖かったので親友の私をさそってきた。
「ごめん、怖いからついて来て欲しい。いい？」
「もう怖がりだね。大丈夫だって。いいけど。」
理科室に着き、
「あった。良かったもう帰れる。」
安心した時、突然人体模型が動き出した。
「きゃああああああああああああ。」
もう嫌だこの学校。実感した。
「大丈夫、大丈夫。」
と言ったがもう遅かった。走って理科室から出て行ってしまった。
「もう、どこ行くの！！！！待って。」
追いかけると、違う建物の廊下にいた。
「もう急に走らないでよ。危ないじゃん。」
「だって、香琳も見たでしょ。あれは七不思議だって。やばいよ。」
「そんなんないって。噂だよ。早く帰ろう。」
そんな事を言っていると、廊下の奥からケタケタという音がしてこっちにきている気がした。そっと後ろを振り向くと、上半身しかない幽霊が猛スピードで走ってきた。
「わあああああああ、なにあれ、きもい。こっち来ないで。」
「ちょっと私も怖くなってきた。やばい、逃げろ。」
とたどり着いたのは音楽室だった。
「ここ音楽室だよね。音楽室って七不思議があるよ。」
「え、、、、、、、出よう。」
すると、何かの気配がした瞬間
「何しているの？早く帰りなさい。」
と低い声で言われた。
「嫌だ。やめて。」
と言った後に先生だと気づいた。
「なんだ、先生か。すぐ帰ります。」
一安心し外に出た。
「めっちゃ怖かった。ごめんね。ありがとう。」
「もう忘れ物しないようにね。」
と解散した。
━━━━━━次の日━━━━━━━━━━━━━
学校に行くと、
「香琳昨日最後に先生に会ったじゃん、そんな先生いないってよ。」
「そんなはずないよね。じゃああれ誰？」
「なんか昔、この学校で自殺した先生がいたらしくて多分その人ぽいって山田先生が。」
「まじで。私たちは幽霊を見たって事だよね。」
最悪だ。1日何もかもがうわの空だった。
それ以降その話が広がり誰も夜に学校に近寄らなくなった。
一生忘れる事ができないだろう。高校最後の夏…。