対人恐怖症を克服した過程〜生まれて初めての彼女〜

それまでは自分には何の取り柄もなく、何をやってもうまくいかないと思っていた人生だったが、音楽を通して自分に自信をつけることができた。

そして、その自信のおかげか当時働いていた職場の同僚に猛アタックをしかけた。

後々彼女から聞いた話では全然自分はタイプではなく、寧ろ嫌いよりだったらしい。

しかし、猛アタックに断りきれなかったらしい。

そして付き合い出した。

人生で初めての彼女ができ、やればできるんだ！という自信はついたが、やっぱり人と会話するということに関しては全然ダメだった。

会話とかも自信がつけば自然とできるようになり、慢性的な感情の動きが乏しく、死にたいとか消えたいとかいう思いもなくなると思っていた。

寧ろそれをなくすために頑張って、色んなことに挑戦して彼女も作ったっていう方が大きい。

だが、彼女が出来た所で何にも変わらなかった。
最初は勢いで付き合い始めたが、だんだんと彼女の前で頑張ることができなくなっていった。

頑張って話そう！頑張って場を持たそう！って思っていたが、すぐにオーバーヒートしてプスプスとエンジンが止まってしまった。

一緒にいても全然楽しくなく、会話もなかった。

なのになぜか彼女と同棲をしていた。

何年付き合っただろうか？今考えるとなんで自分とずっと付き合っていたのかまったく理解できない。

まぁとにかく何年か過ごしたある日、自分が思っていることを正直に全部言おうと決めた。

それを伝えて別れようと思った。

…つづく