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ベルばらに魅せられて!【思春期に心ときめいたジュニア小説とは?少女たちをとりこにした要因とは?】

こんばんは~先日上の孫娘がしょげているので聞いてみると、追試試験を受けなければならないと・・・。「あんたまだ大学1年やのに、バーちゃんの大学時代は先生にゴマ刷ったら単位もらえたよ!」と言ったら、「そんな時代と違うわ!!!」とすごく怒られてしまいました。彼女の学部は6年制でそれプラス国家試験に合格しなければ意味がありません。軽はずみなことを言うと怒られるので、『老いては孫にも従え?』とか思っています。

高校時代「ベルばら」にハマった私ですが、年齢から言っても思春期のまっただ中で、同級生の中には異性問題で退学になった子もいました。漫画だけでなく小説も性を扱ったものに興味を惹かれる年代でもあって、当時人気があったのはジュニア小説と呼ばれるものです。

ジュニア小説とは、昭和30~50年代主に少女向けに発表された小説のことで、全盛時読者は240万近くいたそうです。代表的な作家に富島健夫氏がいますが、瀬戸内寂聴さんものそのひとりです。

1969年~71年にかけて、ジュニア小説はマスコミに取り上げられ、有害図書として叩かれました。富島健夫氏の「おさな妻」が標的となり、1971年にジュニア文芸は廃刊となりました。富島氏の作品は官能的な傾向が強かったためであろうと推測されます。(ウキペディア引用)

私が当時親に隠れて読んでいたのがコバルトブックスで、ジュニア小説と呼ばれていたものでした。学校に持っていくと誰もが興味津々でしたけれど、真面目な子は読んではいけないものだとして拒絶していました。それほど影響力が大きかった小説でしたが、今の時代と比べると、「どこが?」と言えるような内容であると感じます。

けれど「ベルばら」のベッドシーンが大きな問題となった時代背景ですから、大人が子どもには有害だと判断したものは、根絶したかったのでしょう。そういう意味では、「ベルばら」の作者である池田理代子氏も出版社の編集長も勇気ある行動だったのでは?と思います。そのお陰で「ベルばら」は50年経った今でも、熱狂的な支持を集めているのですから!

今は課金さえすれば、誰でもネットで漫画や小説を読むことが可能です。これが少女漫画?と呼ばれるものが本当に多く、私も「どうなんだろう?」と思ってしまいます。しかし孫たちの反応は案外ドライで、しっかりとした考えを持っていて、良いものと悪いものの判断を自分たちなりにしているようです。

小学生の孫と恋バナができるなんて!良い時代なんでしょうかね~小3の孫が不倫のドラマの解説をしているのを聞いていると、知っているようで深い意味合いはやはり理解できていないのだと思います。次第に分かってくるのでしょうが、かつてのように大人が性に関して何もかも遮断した教育は、必ずしも良かったとは言えない気がします。親に隠れて読むというスリルはありましたけど・・・。

私、富島健夫氏の「今夜の花」に心ときめいてずっと大事にしていたのですが、今は手元になくて残念です。読み返して何故惹かれたのかを知りたかったのですが・・・。きっと私好みの今のアニメやコミックに通じるものがあるような気がしています。どこかで出会えるといいのですが・・・。











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